#GoToEat #無限くら寿司 でいちばん儲かるのは誰だ?
KNNポール神田です。
パリにいるひろゆき氏のかわりに『くら寿司』にいってきました!
『くら寿司』のサイトの参加条件を読み『EPARK』で予約してみる。
https://www.kurasushi.co.jp/topic/000971.html
※EPARK の GoToEatキャンペーンサイトから日時(行列)予約
※上限 9名までポイント付与条件 9,000ポイントまで
※EPARK専用Go To Eatポイント付与対象予約・来店期間:2020年10月19日~2021年1月31日 利用期間:2020年10月19日~2021年3月31日
※同一来店日での申請は1日最大2回まで
ここまでは、よくある普通のGoToのキャンペーンだった。
違うところが、『EPARK』の予約のみという点だ。また、くら寿司での予約は2名以上でなければならない。
しかし、『くら寿司』の規模であれば、自社の予約システムにすればよいのにと思いながらもそれがGoToEATの参加条件だからしかたなく、EPARK のユーザー登録を行ってから『くら寿司』を探してから予約を行う。
そして、座席の予約ではなく、その予約時間帯での行列の先頭相当にあたるという『行列予約』なのだ。夜のくら寿司は、相当混雑しており、待合席はソーシャルディスタンスで距離をおいているので、行列は店外にまで及んでいた…。
https://lp.gourmet.epark.jp/gotoeat-epark
くら寿司での端末で予約の確認で行列の優先を獲得するもそこでも座席の用意ができるまでは待たなくてはならない。座席までの待ち時間は10分ほどだった。
親子3人、いや4ヶ月の赤ちゃんでも3人扱いになるのか?との疑問があったが、3人での行列予約の飲食で、実質2人でお酒抜きでのくら寿司では一人1500円、1皿100円で15皿分を食べるのは、胃袋的には至難の技だった…。
時折、会計パネルを確認しながら、なんとか会計を3,000円以上になったところで、お会計ボタンを押して、PayPayで支払った。
そこでもらったレシートをスマートフォンの『カメラ』で撮影し、EPARKのサイトに申請する。
レシートの画像をアップロードした直後にこのようなメッセージがでてきたので、6日以降のポイント付与かと思いつつも…
翌日の確認時には3,000ポイントが付与されていた。このポイントは本日から実行できるので『無限くら寿司』は実行できてしまった。
■『くら寿司』は損をしないのか?
さて、ここでこのGoTo EATで話題になった『トリキの錬金術』対策では、鳥貴族はさっそく予約コースを設けて、難を逃れたが、『くら寿司』側はそんな気配はまったくない。
そう、それもそのはず、『くら寿司』の客単価が想定客単価970円を上回るとすれば、1000円分のポイント還元であればそれを上回る分、消費してもらえれば価値はある。そして、そのキャンペーン分の費用は税金から補填されるので全く損どころか、GoToEAT特需の波にどこまで来年1月末まで乗り切れるかにかかっているくらいだ。そう、くら寿司にとっては、#無限くら寿司 はむしろ大歓迎ではないだろうか?
■無限くら寿司 でいちばん儲かるのは誰だ?
これは、もう明確だ。一番もうかるのは、消費者のようにも見えるが、いやいや、一番儲けているのはプラットフォーマーである『EPARK』である。
全国チェーンのくら寿司がSNSでブレイクすればするほど、『EPARK』での会員登録と予約が増えるのだ。基本的にGoToEatは、予約サービスサイトからの送客でカウントされているので、農林水産省は『EPARK』などの業者の発行するポイントに対して、買取をすることとなる。
無限くら寿司での経済効果は、まだ見えにくいがこの口コミが増えれば増えるほど波及効果を生み出すことだろう。当然、体験した人やSNSで誘いあわせてくら寿司へと向かうという現象は、『鬼滅の刃』の社会現象と相乗効果で高まり、あまりにも動員が多すぎて、何らからの抑制措置がとられるかもしれない。
しかし、『EPARK』としては、できるだけ短期間にたくさんのユーザーのポイントを付与(現在は24時間以内の付与)して、退蔵益を抱え込んでおきたいところだ。
『PAYPAY』などは100億円キャンペーンを2回行い、巨額のテレビCMなどをおこなって獲得したユーザーだ。しかし、『EPARK』は、この『GoToEat』のキャンペーンに参加しているだけであり、利用者が増えれば増えるほど、手数料がいただけるビジネスモデルとなっている。また、『無限くら寿司』としてマスコミなどで、話題になればなるほど、勝手に『EPARK』の登録者が結果として増えるという構造となっている。
■『EPARK』とはどんな企業なのか?
そこで気になるのが、『EPARK』という会社だ。
この会社は、元『ソフトバンクモバイルグルメ』という会社(2011年11月まで)。
2007年に光通信系のアイ・イーグループ51%、e-まちタウン28.98%、ソフトバンク20.02%の出資比率でSBMグルメソリューションズ株式会社を設立し、2015年に株式会社EPARKに社名変更している。光通信の子会社。2019年 SBI Platform Service 投資事業有限責任組合から200億円の出資を受ける。2020年EPARK会員数3,000万人突破キャンペーンを行う。
社長は、玉村剛史(たまむら・たけし)代表取締役、株式会社光通信の取締役副会長でもある。
https://epark.co.jp/corporate/outline/
なんと、すでに3000万ユーザーもいたのか…。
PAYPAYも、3,000万ユーザー突破(2020年6月29日)なので同等と考えられるのか?
登録した会員数×実際の使用頻度があがることによって、手数料ビジネスは成立する。GoToEATで失われた外食産業への活気がうまく、隅々にまで巡回するような施策で展開してほしい。
■GoTo EAT 飲食店 参加の場合、お一人ランチで390円 ディナー780円が損益分岐点
飲食店用へのGoTo EATのキャンペーンの従量課金も紹介されている。
ランチで一人110円 ディナーで一人220円 の従量課金のビジネスモデルのようだ。
ランチ500円分なので22% ディナー1,000円分なので22%の手数料が儲かるようになっている。飲食店側は78%で送客対応をしなければならない。GoTo EAT参加の場合、ランチで390円 ディナー780円が損益分岐点となる。GoToEAT専用のメニューなどを考慮することによってなんとか利益を生み出して欲しい。