台風11号、12号、日本列島に連続接近か
台風11号、12号が立て続けに発生しました。7月までに12個というのは、平年の7.7個を大幅に上回るハイペースです。両台風とも北上し、日本列島に接近するおそれがあります。
先に来るのは12号
台風の号数は、発生した順に決まります。ただ、近づいて来るのは、号数の順とは限りません。今回は、あとから発生した12号が、先に日本列島へ近づきます。
台風12号は、東から張り出す太平洋高気圧に押し出されて、沖縄へ進みます。31日(木)~1日に接近して雨や風が強まり、波は30日から高まります。
また12号は、東側に広く亜熱帯の湿った空気があるのが特徴です。九州や四国など西日本でも、雨雲が発達して、突発的に激しい雨が降る可能性は考えておく必要があります。
■最新の台風予報:http://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/typhoon/
11号は九州~関東へ接近も
台風11号は、グアムなどのマリアナ諸島付近で発生しました。このマリアナ付近で生まれる台風に、気象関係者は敏感です。
日本から距離があるため、台風が北上する間にじっくり成長する時間があるうえ、通過場所の海水温が高く、発達しやすい環境があるためです。
11号は、日本列島に近づくのは、来週(4日~の週)のなかば以降になりそうです。
まだ、何日頃に、どこまで接近するか、はっきりしませんが、ちょうど太平洋高気圧が東へ退くタイミングになるため、12号よりは九州~本州に接近する可能性があります。
現時点では、日本、アメリカ、ヨーロッパの気象機関によるシミュレーションで、いずれも日本列島へ接近することが計算されています。
それ、古い情報じゃないですか?
台風接近時、とっくに勢力は落ちているのに「過去最強」と言っていたり、台風があること自体を知らなかったり、最新の情報を把握していない人は、意外と多いといつも感じます。
台風が近づいていることを、話したりSNSなどで共有することは、それを見聞きする人を災害から遠ざける可能性があるので、ぜひおこなっていただきたいのですが、すでに現状とズレた古い情報だと逆効果になりかねません。
言葉にする前に「これ、古い情報じゃないかな?」と確認して、状況が違ってきている場合は、最新情報を改めて共有していただければと思います。