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【京都市】東山区 花街の祇園東にある神社「観亀(かんき)さん」は夜が美しい♪

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都には、花街と呼ばれる場所が5つあります。祇園甲部、祇園東、先斗町、上七軒、宮川町の5つの花街を称して「五花街」と呼びます。その中でも、「祇園」という言葉はよく聞くのでは…

祇園の中を歩いているとタイムトリップしたような場所もあれば、昭和な気分にしてくれるスナックなどの看板、新旧様々な飲食店、バーなどのネオンが夜になると華やかになります。

観亀稲荷神社』は、祇園東と呼ばれるエリアのど真ん中に突如現れる神社です。お稲荷様がいらっしゃいますが、祭神は加具都智命と宇賀御魂命。火伏せのご利益があるそうですよ。

通りを歩いていると、煌々と光っている提灯が見えてきます。玉垣には、老舗の会社や飲食店や芸舞妓さんらの名前もみえますね。

江戸時代、このあたりは広大な膳所藩の京屋敷が存在していたそうです。膳所藩のお仕事は、屋敷内に「火の見櫓」を組んで、町を火から守る事。

五代藩主「本多康命(ほんだやすのぶ)」が、1718年に先代康慶(やすよし)の遺言により火伏せの神、遠州秋葉山の「秋葉権現」を膳所茶臼山に勧請し、のちに分霊をこの地に祀ったのが始まりと言われています。

ここにあった竹藪を切り開いたときに亀が出てきて喜ばれたことから「歓亀稲荷神社」と呼ばれるようになったとか…

祇園東界隈の氏神として「観亀(かんき)さん」と呼ばれ親しまれており、毎年5月には大祭が営まれます。

祇園東の芸舞妓が奉納をしたりお茶屋さんによるお茶席が設けられたりと華やかですよ♪

祇園の町を探索するだけでも、いろんな歴史や文化が感じれますね…

観亀稲荷神社

京都市東山区新橋南通東大路西入祇園町北側347-101

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。フォトジャーナリスト、写真映像家、音楽・イベントプロデューサー、特殊ツアープロデュース・ガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。日本映画の発祥時より美術に携わってきた”ジャパニーズハリウッド”京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深め世界進出を夢見る毎日。

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