答えられる?「おせち」の名前の由来や正月に食べる理由。恥をかく前に知っておきたい大人の常識
きき酒師(日本酒ソムリエ)の渡邉です。
もうすぐお正月ですね。
前回、おせちに合う「正月におすすめの日本酒」という記事を書いたところ、おせちに関する問い合わせを多く受けました。
「おせち」とはそもそも何なのか?
なぜ正月に「おせち料理」を食べるのか?
これらの問いに、きちんと答えられる方は案外少ないのではないでしょうか?
今回は、大人なら知っておきたい、おせち料理の基本的な常識について、わかりやすく解説。
おせちの意味を知れば、新年に食すおせちも、より味わい深いものになるはずです。
おせち = 神様へのお供えもの
おせち料理の名前の由来は、「節供(せちく)料理」。
節供料理とは、「節日(せちにち)に神様に供える料理」という意味です。
では節日とは何か?これは、元日と五節句*の2つを指す言葉です。ただし、今では元日に供える料理だけを「おせち」と呼んでいます。
おせち料理、ちゃんと神様にお供えしてますか?
神様に供えた料理のおさがりを人間がいただいている
おせちはお正月の神様(年神様)へ供えてからいただくもので、神様とともに新年を祝う意味があります。
お正月には祝い箸という、両端が細くなっている箸を使います。あれは、片方は自分用、もう片方は神様用で、神様といっしょにお食事を頂くための箸なんです。
また、神様に供えた料理のおさがりをいただくことで、ご利益を得るという意味合いもあります。
この、神様からのお下がりをいただくことを直会(なおらい)といいます。
直会の他の例として、御神酒がありますね。神様にお供えして霊力が宿ったお酒を、人間がいただくことでご利益を得ています。日本人にはお馴染みの考え方です。
最近はパワースポットに行く人も多いですね。
だけどそういったことをせずとも、まずは新年の始まりに、きちんとおせちを食べること。それによって、神様からの最大限のパワーを授かることができます。パワースポットに行くのは、そういった基本的なしきたりをこなした後でいいでしょう。
本来の意味を噛み締めながらおせちを食べることで、新年から縁起のいいスタートダッシュが切りたいですね。
そのためにはそろそろ正月の準備をしないとですね
ところで、お正月の準備はお済みでしょうか?もう1ヶ月もありませんね。
我が家では数年前からお取り寄せのおせちで新年を迎えています。
これが美味しいし楽だし、12月中旬までに頼めば割引も効くので最近はずっとコレを注文しています。
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また、おせちに合う日本酒の特集記事も最近執筆しました。
- 正月におすすめの日本酒の選び方
- おせちに合う日本酒を選ぶポイント
- お正月の各家庭のニーズ・予算別のおすすめ日本酒の紹介
などを紹介しています。
特に、おせち料理を美味しさを存分に引き出すための日本酒について紹介しています。
いつもより美味しいおせち料理で、正月をもっと豊かで至福の時間にしたい方は、ぜひご一読ください。
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