2024年12月15日（日）まで、入間市博物館ALITでは「いるま　たてものがたり」という特別展が開催されています。この特別展では建物にまつわる様々なイベントも同時開催しているのですが、皆さんは足を運んでみましたか？

このイベントの中で筆者が注目したのは、土蔵造りの材料となる漆喰（しっくい）を使って泥団子を作ることができる「ピカピカ泥だんごづくり～ちびっ子左官になろう～」というイベントです。

皆さんは泥団子というと、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか？　「公園や校庭で友達と作ったような気がするなぁ。でも、途中でひび割れちゃったりして難しいんだよね。」「ピカピカに光らせたくて一生懸命に磨いていたよ（笑）。」なんて、懐かしい思い出のある方もいらっしゃるのではないでしょうか？

今回のイベントでは入間市の文化遺産をいかす会の宮越さんが先生となって、泥団子の作り方を教えてくださるとのこと。

しかも、こちらの写真のように美しいカラーの泥団子が作れるというんですよ！　これはワクワクしちゃいますよね。

さて。会場となる体験学習室に到着すると、まだ磨かれていない状態の泥団子がたくさんありました。この泥団子に漆喰を塗り、ピカピカに仕上げていくということなのでしょうか？　これは楽しみです！

まず最初に、泥団子を水に浸してから５分ほど乾かしていきます。宮越さんから「泥団子は水に浸す時間が長いと崩れてしまうので、皆さんサッと潜らせるくらいにしてくださいね！」と、アドバイスを頂きましたよ。

水の中に泥団子を入れるのは意外と勇気がいりますね（汗）。

水の引き加減を確認したら、刷毛で優しく漆喰を塗る作業にうつります。今回は塗料が混ざっている漆喰を使って泥団子を作っていくのですが、筆者が参加したグループは青を選びました。

漆喰は厚塗りしてしまうと乾きが遅くなってしまったり、磨いていく作業の時に穴が開いてしまったりするんですって。できるだけ慎重かつスピーディーに塗り進めていきます。

休憩を挟みつつ「塗っては乾かして」を３回繰り返していきますよ。

漆喰が固まりました。いよいよ泥団子を磨いていきますよ！　この磨きの工程で泥団子のピカピカ度が変わりますからね。皆さんの眼差しは真剣そのものです。

こちらの泥団子の磨きに使っているキャップは、地元で有名なお菓子屋さん「かにや」のプリンの空き瓶なのだと宮越さんが教えてくれました。瓶の口が泥団子のカーブにぴったりとフィットして、とっても磨きやすいんですよね。

そして完成した美しい泥団子はこちら！　同じ手順で作っていった泥団子ですが、使った漆喰のカラーや塗り方で、とっても個性的な泥団子に仕上がりました。

しかも泥団子だとは思えないくらいの輝きを放っています。こんなにも美しい泥団子を筆者は見たことがありませんよ。まるで地球のようです。

さて。皆さんの中には「ピカピカな泥団子を作ってみたいなぁ！」と、興味を持たれた方もいらっしゃるのではないでしょうか？　

このイベントは入間市の文化遺産をいかす会の主催で入間市博物館ALIT以外の場所でも年に数回開催されています。入間市の文化遺産をいかす会のホームページからイベント情報は発信されますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

▼入間市博物館ALIT▼

住所：入間市二本木100

時間：9時～17時　※入館時間は16時30分まで

観覧料：一般 200円。大学生以下無料（未就学児、身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳・又は療育手帳をお持ちの方とその介護者も無料）
※特別展を観覧した方は、常設展示の観覧料が団体料金適用（2割引）となります。
（未就学児・65歳以上の方、身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳・又は療育手帳をお持ちの方とその介護者は無料）

休館日：月曜日（その日が祝日または振替休日の場合はその翌日）・祝日の翌日（その日が土曜日・日曜日または、祝日である場合は除く）・年末年始（12月27日から1月5日）・館内整理日（毎月第4火曜日。ただし、祝日である場合は除く）