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今年初の接近台風4号は典型的な猛暑コースに

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
台風3号と4号の雲(ウェザーマップ)

先島諸島は暴風や大雨などに警戒

台風4号の予報円(ウェザーマップ)
台風4号の予報円(ウェザーマップ)

最新の台風情報(気象庁発表)

7月は統計史上初めて台風が一つも発生しませんでしたが、8月に入った途端、きのう1日(土)立て続けに二つの台風が発生しました。

まず15時に南シナ海で発生した台風3号は超大型の台風ですが、すでにベトナムに上陸しており、間もなく熱帯低気圧に変わる見通しです。

続いて21時に沖縄の南に発生した台風4号は、スケールが小さいコンパクトな台風ですが、海水温が30℃以上ある海域で徐々に発達しながら先島諸島へ近付いています。

この台風4号が今年日本列島へ接近する初めての台風となりました。

今後は暴風域を伴う台風へ発達しながら、今夜遅く~あす3日(月)朝にかけて、石垣島や西表島などの先島諸島付近を北上する見込みで、暴風や大雨、高波などに十分な警戒が必要です

台風4号は列島大回りコース、北海道でも荒天のおそれ

台風4号の予報円(ウェザーマップ)
台風4号の予報円(ウェザーマップ)

先島諸島付近を通過した台風4号は中国大陸へ上陸し、上海付近を北上した後、5日(水)~6日(木)にかけて、朝鮮半島北部から日本海へ進みつつ温帯低気圧に変わる見込みです。

ただこの温帯低気圧は北からの冷たい空気を巻き込んで再発達しながら7日(金)にかけて北海道付近へ近付くおそれがあり、北海道でも荒天に見舞われるおそれがあります。今後の情報に十分な注意が必要です。

典型的な猛暑コース

台風4号と太平洋高気圧(ウェザーマップ)
台風4号と太平洋高気圧(ウェザーマップ)

台風4号が先島諸島付近から本州付近へは転向せず、大回りするように朝鮮半島方面へ進んでいくのは、日本付近へ張り出している太平洋高気圧が強いためで、いわばこのコースは本州付近で猛暑となる典型的なパターンでもあります。

きょうも大分県竹田で36.1℃まで上がるなど、九州や四国を中心に11地点で35℃以上の猛暑日となりましたが、週明けは特に高気圧の勢力が強い西日本でさらに気温が上がります。

気象庁発表のあす3日(月)の予想最高気温は、日田で36℃の他、福岡、鹿児島、山口、鳥取、大阪、京都などで35℃が予想されています。またコンピュータの予想では、宮崎県、熊本県、島根県の山沿いなどでも36℃前後まで上がる計算です。

4日(火)~5日(水)にかけては西日本を中心に一段と暑くなり、37℃以上の体温を上回るような猛暑の所も出てくる可能性がありますので、暑さに対して、これまで以上の警戒が必要となりそうです。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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