新人さん必見!患者さんに好印象を与えるたった一つのコツ
こんにちは!病院で
理学療法士をしているケイシーです。
なぜ患者様に好印象をもってもらう必要があるのか?
私たちリハビリ科のスタッフは
患者様のデリケートな体に一番長く
繰りかえし触れる職種です。
なので患者様から不信感を持たれてしまうと
気まずい空気の中時間を過ごさなければ
ならなかったり、触れさせてもらえなくなり
満足なリハビリができなくなってしまうことに
繋がり、お互いにとって不利益な状態に
繋がります。
では、患者様と良い関係を結ぶために
どんなことが必要でしょうか?
患者様に良い印象を与えるコツは?
明るい挨拶?はきはきとした説明?
ていねいな言葉遣い?
清潔感のある身だしなみ?
どれもとっても大切です。
ですが実は、このコツは
「患者様と顔を合わせる前」
始まっているんです。
患者様と顔を合わせる前に
どうやって好印象を与えるのよ?
と思いますよね。
顔を合わせる前に、誰でもできる
簡単なことをするだけで
患者様に与える印象が圧倒的に
良くなるんです!
好印象を与えるすごく簡単な方法
それはお部屋に入る前の
「ノック&お伺い」です。
めっちゃ普通のこと(笑)
と、普通の人は思いますよね。
だって人の家や上司の部屋、
お客様を待たせている部屋に入るとき
ノックをしない人なんてきっといません。
でもこれ、
病院という環境では意外と
できていない人がたくさんいるんです。
やりがちなのがこれです。
「○○さーん。(と言いながらカーテンをシャッ)」
いるいるいるいる~!って思いません?(笑)
これ、自分が患者さんと一緒に居るときに
実際にされると分かるんですけど
いちいち少しびっくりして
ストレスがたまるんです。
いつだれが来るか分からないから
なんか落ち着かない時間を
過ごす羽目になってしまうんですよね。
それなのにリハビリスタッフだけではなく
医師も看護師も同じように
さも当たり前のようにやりがちなんです。
私たち医療従事者だって普段は
試着室のカーテンを勝手に開けたり
他人の家に、たとえ親しい友人で会っても
ノックもなしに入ったりはしません。(笑)
なのに、病院だと当たり前のように
やってしまう。
なぜなのでしょうか?
医療従事者に欠けやすいもの
私たち医療従事者にとって病院は
いわゆる「ホーム」で
無意識のうちに
遠慮や配慮が欠けてしまいがちなんです。
もちろん、医師や看護師は
緊急を要することも多く
お伺いなしに入ることが仕方ない
ことも少なくありません。
ですが患者様は
病院という特殊な環境で
病気やケガの治療のためとはいえ
トイレをするところを見られたり
汚れたおむつを替えてもらったり
検査や着替えの際には
裸を見られることだってあります。
「こんなこともできなくなって…」
そんな感情の中、唯一のプライベートスペース
である病室にも、いつだれが入ってくるか
分からないから落ち着くことができない。
そうして少しずつ個人の「尊厳」が
すり減ってしまうんです。
そんな時に、
カーテンの内側を
「私のプライベートな空間」
だということを理解してくれて
お伺いを立ててくれるということ。
それが与える安心感は
とても大きいものだと
個人的には思うんです。
「ノック&お伺い」の方法
とっても簡単なので、ぜひ
病院勤務の方には理学療法士に限らず
実践してみてほしいです。
まずは
ノックで部屋に人が入ってきたことを知らせる。
そしてゆっくり歩いて
カーテンの前で一呼吸してから一言。
「○○さん、リハビリ科のケイシーです。
カーテンを開けてもよろしいですか?」
このカーテンの前の一呼吸と一言のお伺いが
あることで、患者様には
わずかな準備の時間が生まれます。
たとえば
気を抜いた格好でテレビを見てたら
それを正したり
見られたくないものを出していたらしまったり、
着替えの最中なら「待ってください」と
伝えることができます。
患者様にとってはそのわずかな時間が
実はとっても大事で貴重な時間なんです。
これを毎回ちゃんと繰り返すと
「ケイシーさんの声だ。ということは
突然カーテンを開けてくることはないな」と
認識してもらうことができ、
患者様にとって安心できる存在になります。
穏やかではいられない入院生活で
穏やかな気分にしてくれる存在。
そんな存在になれたら
きっととっても良い関係をつくり
お互い気持ちよくかかわることができる
と思いませんか?
私も日々、
「この人が言うなら頑張ってみるか」と
思ってもらえるように試行錯誤です。
一緒に頑張りましょう。
それではまた。
おしゃべりな理学療法士
ケイシーより愛をこめて