「便利な時代」の落とし穴!?現代女性が失いつつある、意外で大切なもの
こんにちは。理学療法士ケイシーです。
暑い暑い夏で、クーラーが
手放せない今日この頃。
地球は大丈夫なのか!?
と思ってしまいます。
私たちは、クーラーを始め
様々な便利な家電、家具、
交通手段に囲まれて生きていて
不便の少ない日々を過ごしながら
「いい時代に生まれたな」と
ひしひしと感じています。
そんな私たちですが
「いい時代」より前の女性たちと比べて
すごく劣ってしまったものがあります。
現代女性が失ったもの
「忍耐?」
それもありますね。
嫁姑問題に耐えながら少ない選択肢で
必死に生きてきた女性たちと比べて
私たちは生きる術が増え我慢する
必要性が減っていますから。
「マンパワー?」
そうですね。子育てなんかを
みんなでする家庭が多かった
時代と比べると、孤独な想いを
しているママさんは多いのかも
しれません。
ですが私が思う、現代女性が
失っているものはこれらでは
ありません。
私たちが失いつつあり
生きていくうえで必須なもの
それは「筋力」です。
昔の女性は不便だからこそ強かった
昔の女性たちと比べて
私たちは畑仕事をする人も少ないですし
家族の服を縫って作るなんてことも
あまりないので、腰が曲がったり
膝を痛めたりすることは
少なくなっていることが想像できます。
しかし逆に、便利に頼って
生きている分、当時当たり前に
あったものは失われていることは
自覚していますか?
たとえば、昔は
ちゃぶ台が食卓だったので
床に座り、そこから何度も
立ったり座ったりを繰り返します。
夜は重たい布団をふすまから毎日
出しては朝しまうを繰り返す。
洗濯板で洗濯をする。
着物を着て小股で歩く。
電車やバスがないので遠くまで歩く。
これらすべて、筋力や体力が
なければできず、できなければ
毎日の生活が営むことができないので、
日々が筋トレのようになっています。
ですが今はどうでしょう。
椅子があり、立つのも楽になった。
ベッドで寝具はそのままでOK。
洗濯機が乾燥までしてくれる。
ズボンで効率よく歩ける。
バス、電車、タクシー、レンタサイクル
ちょっとした移動に、なんでも使える。
日々がどんどん楽になると
私たちは体を動かさなくてよくなり
どんどん筋力が減り、
疲れやすく、体調を崩しやすく
なっていきます。
それを補填するかのように
サプリメントや栄養剤が
売り出されていますが、
私たちは本当にそれで
いいのでしょうか?
今をしのいで、これから先
楽にはなってくれません。
いつも元気なおばあちゃん。
疲れ知らずでパワフルなお母さん。
そういう人に憧れていたのに
いつもどこか疲れている今の自分。
平均寿命を90歳とすると
まだ人生の半分も生きていないのに。
45歳だとしたら、折り返し地点なのに。
60歳だとしたら、ようやくこれから
いろんな場所に旅行に行きたかったのに。
「もう年だから」と、言い訳して
こんなに疲れて、
これからどうなっちゃうの?
と不安になりませんか。
便利にあぐらをかかずに生きていく
今から、生活水準を落とせとは
言いませんし私もできません。
ですが、便利のおかげで得た時間を
どう過ごすのかは私たちに決められます。
今日、テレビやスマホを何時間観た?
それで、何時間立って歩いた?
肩や背中、足、自分の体をちゃんと
動かした?
体は、資本で、土台です。
これがなければ、
どこにも行けないし
なにもできません。
どんなに便利でも
私たちは結局、身一つなんです。
この身をいかに生かすか。
生かし続けるか。
必要に迫られなくなった分
自分で考えて動く必要があります。
正しく体を動かし、豊かに
生きていくための筋力をつけること。
それがこれから先、自分の人生の
豊かさに関わっていくと信じています。
筋肉の話なのか人生の話なのか
複雑になってきたのでこの辺で。
ではみなさん、
今日も暑いですが、体に気を付けて
良い一日を。
理学療法士ケイシー