今週は気温の激変に注意、関東は真夏日から11月の寒さ、北海道は雪の降る所も
今週は気温の激変に注意
あす3日(月)午後9時の予想天気図をみると、朝鮮半島付近に長々と前線がのびていますが、これが季節を大きく分ける前線です。この前線の前面には夏の空気がたっぷりとある一方、前線の後面にはシベリア高気圧も出現するほど冬の空気がたっぷりと控えています。
この前線が日本付近を通過する5日(水)頃を境に気温が激変する予想です。
上空の気温は10度から20度も急降下
上図は上空1500メートル付近の気温の予想です。
あさって4日(火)昼の段階では、まだ前線前面の12度以上の夏の空気に覆われていて、季節外れの真夏日となる所も多いでしょう。ところが前線が通過し終わる6日(木)には一変し、北日本を中心に冬を思わせる空気に覆われる予想です。
わずか1日から2日で、上空の気温は北日本で15度から20度、東日本や西日本でも10度前後下がる予想で、季節感的には2か月以上も大きく激変する所があるでしょう。
特に北海道に流れ込んでくる-3度以下の寒気は少し標高が高い所(山間部や山沿い)で雪が降るような強い寒気です。
北海道は雪が降るような冷え込みに
上図は北海道の朝の最低気温の予想です。
あさって4日(火)は前線に向かって南風も吹くため、かなり高く、札幌の20度は真夏並み(7月下旬から8月上旬)です。ところがその後急降下し、5日(水)には7度、7日(金)は4度の予想で、11月上旬並みの冷え込みとなりそうです。
内陸の朱鞠内、層雲峡、陸別などは広く氷点下となりますので、降水現象がある所では、雪の降る所もあるでしょう。山では紅葉に雪という所もありそうです。
関東は11月の寒さに
関東でも気温が激変します。
あさって4日(火)は関東各地で30度以上の真夏日となるでしょう。ところが前線の通過する5日(水)日中には雨とともに北風で気温が下がり、6日(木)は20度あるかないかという状態になりそうです。
特に7日(金)の東京、前橋、宇都宮の18度は11月上旬並みの予想で、日差しもなく曇りや雨のため、厚手の上着がほしいくらいの寒さとなるかもしれません。雨の降り方次第ではもっと低くなる可能性もあります。
西日本も真夏日はようやく終わり
西日本でも冷たい空気の影響を受けて気温が下がるでしょう。今週半ば以降は真夏日はようやく終わり、25度くらいに落ち着く予想です。空気も乾き、さわやかな秋晴れの季節が到来するでしょう。
なお朝晩は大きく気温が下がりますので、1日の気温差に要注意です。