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レブル1100DCT 試乗インプレッション

相京雅行下町のバイクパーツメーカー/ディレクター

250ccクラスにはZX-25RやCBR250RRなど話題性が強く、枠にとらわれない規格外の高スペック装備が採用された車種が存在しますが、同クラスで2020年に一番売れたのがレブル250です。

このクラス唯一のローロングのクルーザースタイル、足つき抜群の低いシート高、買いやすい価格設定、インパクトのある見た目など、改めてみてみると魅力的な要素にあふれています。

レブル250にはフレームや足回りなど車体を構成するほとんどのパーツを共通としつつ、エンジンのみ500ccエンジンを採用したレブル500という兄弟モデルが存在します。

しかし今回紹介するレブル1100は専用フレームが与えられ足回りも専用設計とするなど、レブルシリーズの長兄に相応しいモデルとなっています。

ホンダさんからレブル1100をお借りしましたので、実際に試乗しつつ魅力をお伝えしたいと思います。

レブル1100にはバリエーションモデルが存在

レブル1100フロントビュー
レブル1100フロントビュー

レブル1100にはレブル1100DCTというバリエーションモデルが存在します。

DCTとはDual Cluthch Transmissinの略称となっており、簡単にいってしまえばギア操作なしで運転可能なオートマチックモデル。

オートバイはギアチェンジも運転する楽しさなのでは?と思うかもしれません。

僕もどちらかといえばマニュアルの方が好きです。ですがホンダ広報によればDCTモデルも人気なのだとか。

特に今回紹介するレブル1100のようなクルーザーモデルはツーリングに適しており、長距離走るにはギアチェンジの負担がないだけで疲労が軽減されます。

バイクを使用する用途によってはDCTは魅力的な要素かもしれません。

レブル1100の長距離ツーリングをサポートする装備の数々

レブル100サイドビュー
レブル100サイドビュー

大型クルーザーらしく、長距離走行を快適にする数々の装備が採用されています。

まずは料金所支払いの煩わしさから解放されるETC。

シート下にはETC車載機とデジタルガジェットの充電に便利なUSB-C
シート下にはETC車載機とデジタルガジェットの充電に便利なUSB-C

車載機は鍵で開閉可能なメインシート下に収納されておりセキュリティ的にも安心。

グリップヒーターも標準装備となっており、朝晩の気温差が激しい時期にも助かります。

更にクルーズコントロール。

高速道路などでアクセルを回さなくても車速を一定に保つことができるので右手の負荷が軽減されます。

ETC車載機が収納されるシート下インナーボックス内にはUSB typeCのソケットが装備されており、デジタルガジェット類の充電に使用することが可能です。

ライダーをサポートする電子制御システム

rebel1100 サイドビュー
rebel1100 サイドビュー

レブル1100にはライダーをサポートする電子制御システムが装備されています。

ブレーキはABSが標準装備となっており、ブレーキのロックを緩和します。

更に後輪のスリップを感知してトルク制御を行うトルクコントロールは介入度合いを3段階で調整可能。

ハンドル左にはモード変更、グリップヒーターのコントロールスイッチがマウントされています
ハンドル左にはモード変更、グリップヒーターのコントロールスイッチがマウントされています

状況に応じてアクセル操作に対して出力特性を3段階で調整できるパワーセレクター。

アクセル全閉時にかかるエンジンブレーキの強さレベルを調整するセレクタブルエンジンブレーキなど盛りだくさんです。

正直これだけ調整機能があると色々やるのが面倒になりますが、スポーツ、スタンダード、レインの三つのモードがあらかじめ用意されており、モード変更するだけで用途に合わせたセッティングに自動で変更されます。

また上記三つのモードの他にユーザーモードも用意されており、自分の好みのセッティングにすることも可能です。

レブル1100の足つきに関して

レブル1100のシート高は700mm。

僕の身長は身長164センチ。胴長短足体系です。

大体のバイクは両足つくことはできませんが、レブル1100は両足ベッタリです。

DCTモデルは車両重量が233kgと軽くはありませんが、体力のある男性なら跨った状態で取りまわしできます。

レブル1100の燃費

街中のみ走行していると燃費は16km/L程度でした。

高速道路も少し走ってみたところ、トータルの燃費は18km/Lだったので、高速走行では燃費が伸びそう。

ガソリンタンク容量が13Lなので、満タンで200km程度走ることができる計算です。

高速道路の走行では更に燃費は伸びそうです。

レブル1100に試乗してみて

レブル1100にはアフリカツインのエンジンをベースに低中速重視にセッティングされたエンジンが搭載される
レブル1100にはアフリカツインのエンジンをベースに低中速重視にセッティングされたエンジンが搭載される

1100ccもあるバイクなのに、スーパーカブに乗っている時のようなゆったりとした気持ちになる不思議なバイクでした。

その気になってアクセルをがっつり開ければ87馬力のエンジンはパワフルに加速するのですが、街中30Km~60Kmぐらいでゆったり走っていても苦痛はありません。

高速道路でも80kmぐらいでゆったり走るのが気分最高でした。

並列2気筒のエンジンなのに鼓動感があり主張しすぎないエンジン、マフラーの音が走っていて心地よさを感じさせます。

DCTのモデルは過去にアフリカツイン、NC750X、ゴールドウイングなど試乗経験がありますが、反クラッチが使えないことで低速時のコントロールがしにくいイメージがありましたが、レブル1100はノンストレス。

コーナリング時はわざと倒しこまない限りステップをするような事もありません。

ドライブモードもスポーツ、ノーマルそれぞれ試してみましたが、街中と高速道路ではスタンダードがちょうどよく、スポーツに変えるとエンジンブレーキの効きが強くなりシフトチェンジタイミングも高回転域になるので急かされる感じがありました。

スポーツモードはワインディングなどキビキビ走るときに使うと気持ちよさそうです。

長距離走るならウインドスクリーンを追加したい

このスクリーンカウルが24200円(税込)は安すぎる
このスクリーンカウルが24200円(税込)は安すぎる

高速道路を100km巡行していると直立のポジションが災いして風当たりが強く感じました。

長距離を走るなら小型でも体の中心にあたる風を緩和させるウインドスクリーンがほしいと感じました。

シートのホールド感があり、クルーズコントロールなど長距離走るのに最適な装備が与えられていますのでウインドプロテクション効果がアップする装備を追加したいところです。

個人的には純正でオプション設定されているスクリーンカウルが気になりました。

一気にハーレーのツーリングモデルっぽい雰囲気になります。

純正オプション品なのに2万4200円(税込)は破格です。

いつからこんなに純正アクセサリー安くなったんだ。。。

排気量の大きなバイクは街中の走行が煩わしいイメージがありましたが、レブル1100は全く感じさせず、ツーリングから街中までマルチに使える一台という感想でした。

バイクは乗ってなんぼ!使いたおしたい!という方にお勧めの一台です。

動画でインプレッションを見たい方はこちら

下町のバイクパーツメーカー/ディレクター

下町の小さいバイクパーツメーカーで番頭を務めています。面白い事には大抵首を突っ込みます。ワークマンでアンバサダーをやっていたり、オールアバウトでバイクガイドを担当していたりします。

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