バレンタインデーは、恋人や友人にチョコレートを贈る日として、日本では広く親しまれています。しかし、小学校の保護者の皆さんは、この日に子どもたちが学校にチョコレートを持ってきてはいけないことをご存知でしょうか？

学校にチョコレートを持ってきてはいけない理由は、以下の3つです。

アレルギーの危険性

　チョコレートには、乳製品やナッツなど、アレルギーを引き起こす可能性のある成分が含まれています。学校には、これらの食物に対してアレルギーを持つ子どもたちがいます。給食では校長先生や担任の先生、保健室の先生、給食担当の先生など多くの先生が関わり、間違ってアレルギーのあるものを食べないように対応しています。また、学校によっては、アレルギーの対応から遠足などのおやつ交換も禁止しているところもあります。

　そういった状況の中、もしチョコレートを持ってきた子どもが、アレルギーを持つ子どもに無意識に渡したり、共有したりした場合、重大な健康被害を招く恐れがあります。アレルギーの有無に関わらず、学校では、チョコレートを含む食品の持ち込みや交換は禁止されています。

感染症のリスク

　チョコレートは、手や口に触れることが多い食品です。新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症は、手や口から体内に侵入することがあります。チョコレートを持ってきた子どもが、他の子どもと分け合ったり、同じ包装を開けたりした場合、感染症の拡大につながる可能性があります。

　この季節は感染症による学級閉鎖の対応をしなければいけないほど流行しています。感染症の予防のためにも、学校では、チョコレートを含む食品の持ち込みや交換は控えてください。

心理的な影響

　チョコレートは、好きな人や仲の良い人に贈るものというイメージがあります。しかし、学校には、チョコレートをもらえなかったり、欲しくないチョコレートをもらったりする子どもたちもいます。これらの子どもたちは、孤立感や劣等感を抱くことがあります。

　また、チョコレートを贈る側の子どもたちも、相手の反応や周囲の目によって、プレッシャーやストレスを感じることがあります。チョコレートを渡した子や渡された子が冷やかされたり、トラブルに巻き込まれることもあるからです。学校は、子どもたちが安心して学べる場所です。チョコレートを含む食品の持ち込みや交換はしないようにしましょう。

まとめ

　以上の理由から、バレンタインデーの日に、学校にチョコレートを持ってきてはいけないことがお分かりいただけたでしょうか。学校では、2月13日の帰りの会で必ずと言っていいほど、チョコレートなどを持ってこないように指導します。「持ってきたら、先生がもらっちゃうぞ！」なんて冗談も言う先生もいるくらいです。誰かを大切に思ってプレゼントをすること自体は決して悪いことではありません。準備したチョコレートのせいでトラブルになってしまっては、せっかくのバレンタインデー台無しになってしまいます。チョコレートは、家庭やプライベートな場所で贈るようにしましょう。

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