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【目黒区】おとなの酒場「コーヨーハイツ」が学芸大学駅近くに誕生、果たしてあなたはたどり着けるか!?

Chikuwa地域ニュースサイト号外NETライター(東京都目黒区)

ハイレベルな飲食店が軒を連ねる学芸大学駅周辺。魅力的なお店が次々と誕生し、目が離せません。

今回は2023年9月1日(金)にオープンした「コーヨーハイツ」をご紹介しましょう。

「コーヨーハイツ」の目印は扉の脇にある小さな表札だけ

「コーヨーハイツ」の入口
「コーヨーハイツ」の入口

「コーヨーハイツ」があるのは、「弘洋(こうよう)ハイツ」というマンション1階の1室。学芸大学駅西口から徒歩約1分と大変近いのですが、マンションそのものが路地裏にあるため、ちょっとわかりにくいかもしれません。

お店の名前である「コーヨーハイツ」はそう、マンションの名前である「弘洋(こうよう)ハイツ」から名付けられていたのでした。

学芸大学西口商店街を進み、右手にあるオレンジ色の建物を目指していくとわかりやすいかもしれません。「大衆酒場レインカラー」の手前を曲がると覚えておきましょう。

「大衆酒場レインカラー」
「大衆酒場レインカラー」

「コーヨーハイツ」はごくごく普通のマンションの一室なので、初めて訪れる時は入るのにちょっと勇気がいります。

目立つような看板は一切なく、表札に控えめな店名のサインがあるのみ。

バブルの頃、上司に連れて行ってもらった、看板も表札も一切ないマンションの一室にあった六本木のバーのようです。ちょっと懐かしい・・・。

勇気を出して扉を開けると、そこは落ち着いたたたずまいの「おとなの酒場」

「コーヨーハイツ」をプロデュースするのは、神楽坂にある一軒家割烹「神楽坂 夢二」などを手掛けるbros&Co.株式会社。

割烹料理をもっと幅広い世代に、カジュアルに楽しんでもらいたいという思いで、本格的な和食をアラカルトで提供してくれます(コース仕立てのメニューもあり)。

オープンキッチンをL字に囲むようにカウンター席が設けられ、きびきびと立ち働く料理長やスタッフとの距離がとても近い、ライブ感あふれる「コーヨーハイツ」の店内。

昭和レトロな懐かしさもあり、それでいて器や備品など、細かいところにまでこだわりを貫いたしつらえで、おとなのための隠れ家的酒場です。

ちなみにお料理を盛り付ける器類は、江戸後期から昭和までの骨とう品を揃えているとのこと。目の保養にもなりますね。

「コーヨーハイツ」おすすめのメニューを試食してきました!

「コーヨーハイツ」では、産地直送の旬の食材を使用し、その季節に楽しんでもらいたいメニューを提供しています。

居酒屋などでよく目にするシンプルなメニューでも、割烹で磨いた繊細な技術が随所に光り、斬新で独創的なアレンジが施されていました。

オープン前に開催されたメディア向け試食会で、おすすめメニューを頂いてきましたのでダイジェストでご紹介していきましょう。

卵黄を絡めていただく「ニラユッケ」

スピードメニューとして楽しめる「ニラユッケ」。ニラの色鮮やかなグリーンと卵黄のコントラストが美しく、立たせたニラに黄身を咲かせるというインパクトのあるビジュアルも印象に残ります。

独特なニラの風味と香り高いお醤油ダレ、卵黄のマイルドさが混然一体となり、至福の一品です。

アートのように美しい「お造り盛り合わせ」

毎日豊洲から直送されたものをお刺身にして提供する「お造り盛り合わせ」。お魚の種類に合わせて異なる味付けがされています。

試食させていただいたお刺身3品
試食させていただいたお刺身3品

上写真向かって左・長崎産カンパチは胡麻酢、向かって右・アオリイカは煎り酒とスダチで、奥・大間のマグロはニラ醤油でいただきました。

お魚の味、旨味そのものを繊細に引き出す味付けで、器や盛り付けの美しさに溜め息が漏れます。口直しに添えられた海ぶどうも秀逸でした。

海苔の香りも素晴らしい「鯵の薬味巻」

長崎産の鯵を薬味とともに香り高い海苔で巻いた三品目。ガリの甘酸っぱさ、ゴマの香ばしさ、芽ネギの爽やかさ、茗荷の香りが混然一体となって、鯵のうま味を引き立たせます。

海苔の香りがとても素晴らしく、一つひとつの素材がしっかりと吟味されているのが感じられました。

半熟卵にコールスローをまとった「貴婦人のコールスロー」

続いてご紹介するのが「貴婦人のコールスロー」。半熟卵をコールスローで包んだビジュアル的にもユニークな一品です。

キャベツのシャキシャキ感と、とろりと流れ出る卵の黄身でまろやかになった酸味。かぼちゃの種のカリっとした食感も楽しめました。

パリパリ食感のウロコがおいしい「甘鯛松笠焼き」

甘鯛を皮付きのまま、うろこの部分(皮目側)だけ熱い油をまわしかけ、松ぼっくりの笠ように見立てたお料理「甘鯛松笠焼き」

パリパリ食感のうろこと、ふんわりとやわらかな甘鯛の身、シンプルな味付けですが、極上の味わいでした。

おなじみのメニューを新しい味わいに「レアアジフライ」

定食屋や居酒屋ではおなじみのアジフライですが、お刺身用の鯵を中まで火を通さずに仕上げた「レアアジフライ」。細引きのパン粉を薄くまとわせ、外側はサクっとした食感です。

わさびをピリッと効かせたタルタルソースでいただきます。

外はふんわり、中はしっとりという不思議な味わいでお酒のアテに最高でした。

コクがあるのにさっぱり「3種チーズ茶碗蒸し」

味わいの異なる3種類のチーズを使ったなめらかな舌触りの「3種チーズ茶碗蒸し」。

トッピングされていたチーズ「大地の耀(かがやき)」がまるでサワークリームのようなコクと酸味を醸し出し、全体をバランスよくまとめていました。

「幻」ともいわれる青うなぎのかば焼きを乗せた「青うなぎ土鍋」

お料理も後半戦。土鍋ごはんを2種類試食します。

1品目の土鍋ごはんは「青うなぎ」。背中の部分が青みがかった色をしており、皮がやわらかく脂がスッキリしていて上品な味わいのうなぎで、古くから最高級とされてきた希少なものです。

この青うなぎをかば焼きにして、土鍋で炊いたご飯の上に後のせして、ネギと茗荷と共にしっかり混ぜ合わせていただきます。

ふっくらと炊きあがったごはんと、青うなぎの繊細な味わい。お酒を飲んだ後の〆にふさわしいおいしさでした。

プリプリ食感とうま味たっぷりの餡かけが秀逸「フカヒレ土鍋」

土鍋2品目は贅沢な「フカヒレ土鍋」です。黄金色に輝くフカヒレを豪快に乗せて土鍋で炊き上げています。

フカヒレそのものには味はないですが、歯ごたえがやっぱり特別です。上品な味わいの餡かけを後からかけて、スープごはんのようにいただきました。

どのお料理も料亭で出される食事のように、ていねいで繊細な手仕事を感じさせます。それでいてとてもリーズナブルに、肩ひじはらずにいただけるのにとても感激しました。

ナチュールワインやプレミアム日本酒からサワーまで楽しめる「コーヨーハイツ」

お料理へのこだわりはもちろんですが、ドリンク類のラインナップにも気を配っている「コーヨーハイツ」。

「神楽坂 夢二」のソムリエが監修したワイン(画像提供:コーヨーハイツ)
「神楽坂 夢二」のソムリエが監修したワイン(画像提供:コーヨーハイツ)

和食に合わせたナチュールワインやプレミアム日本酒、変わり種の銘柄などを厳選してラインナップしています。

他ではなかなか飲めない日本酒も(画像提供:コーヨーハイツ)
他ではなかなか飲めない日本酒も(画像提供:コーヨーハイツ)

肩ひじ張らずに飲めるサワーやハイボールも、一工夫あってちょっとユニーク。

生ハイボール
生ハイボール

上写真はお店オリジナルの「生ハイボール」で、ウイスキーがちょっと苦手という方でも爽やかに飲める一杯です。

バタフライピージン
バタフライピージン

上写真は「バタフライピージン」。ブルー色になるハーブティー「バタフライピー」を使ったカクテルで、レモンを絞ると美しいパープルに色が変わります。

おとなの抹茶ジントニック
おとなの抹茶ジントニック

この他、「おとなの抹茶ジントニック」「ピクルスサワー」などユニークなものも。

上写真向かって左が「本日の生絞りサワー」でオレンジを使ったもの。向かって右が「おとなの抹茶ハイ」です。

抹茶は注文が入るごとに点てて提供するというこだわりよう。日本茶アドバイザーが監修を手掛けているそうです。

お値段も雰囲気もカジュアルなのに、出てくるものは器を含めて一級品。こんなお店を知っていたら、家族や友人に自慢できそうですね。

近いうちに必ず再訪したいと思う、素敵なお店でした。

■取材協力

bros&co.株式会社

【店舗概要】
コーヨーハイツRettyページ
営業時間:17時~23時、不定休
住所:東京都目黒区鷹番3丁目7−13
問合せ先:03-6303--0514

地域ニュースサイト号外NETライター(東京都目黒区)

コピーライターからWebライターへ転身。アロマセラピスト・整体師としても時々活動しています。趣味はカンフー(八卦掌・長拳)と古代史(関裕二先生のファン)。目黒区の魅力やおもしろいところを発信していきます。取り上げて欲しい目黒の穴場や情報もぜひお寄せください!

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