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【子どもの嘘をやめさせたい】嘘をつく原因と正しい対応は?

ピッグママチャイルドコーチングアドバイザー/メンタル心理カウンセラー
Photo:pixabay

子どもに頻繁に嘘をつかれると、「また嘘ばっかり言って」と呆れてしまいますよね。嘘ばかりついていると、「友達からも信用してもらえなくなるのでは?」と心配になることもあるでしょう。子どもが嘘をつくのには、さまざまな原因があると言われています。嘘をつくことをやめさせる前に、まずは理由を考えてみましょう。

子どもが嘘をつく主な原因

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子どもがつく嘘の種類は、以下の5つのどれかだと考えられます。

  1. 叱られる恐怖から身を守るための嘘
  2. 注目を集めたいなどの欲求からくる嘘
  3. 空想と現実の区別がついていない自然な嘘
  4. 自分にとって有利な状況を作るための嘘
  5. 相手の反応を試すための意図的な嘘

1の身を守るための嘘は、怒られるのが怖い・親を失望させたくないという気持ちから、他人のせいにしてしまったり、証拠を隠蔽しようとしたりします。子どもに対して普段から怒りすぎていないか、「正直に話してくれてありがとう」などと感謝を伝えることを意識してみるとよいかもしれません。

2の欲求からくる嘘は、周りから注意をひきたい・周りの人を喜ばせたい・困らせたいなどの感情からきています。もしかしたら、子どもと関わる時間が子どもにとっては不十分なのかもしれません。また、認めてもらいたい・話の輪に入りたいなどという思いもあることが考えられます。

3の自然な嘘は、空想と現実の区別がまだはっきりしておらず、自然と嘘をついてしまう状態です。時間が経てば区別がつき、嘘も減ることが多いです。どうしても気になる場合は、テレビやYouTubeなどのスクリーンタイムが多くないか、見直してみるとよいかもしれません。

4の自分にとって有利な状況を作るための嘘は、何かを手に入れるためや、相手より優位に立ちたいなど、負けず嫌いな性格からきているかもしれません。負けず嫌いなのはいいことでもありますが、もし他人が傷ついている場合は、その事実を伝えたほうがよいでしょう。相手から「ずるい!」などの反応がある場合は、様子を見守り、どうしたらよいか考えさせてみましょう。

5の意図的な嘘は、他人の感情や反応を理解し始め、意図的に嘘をつくことで、相手の反応や社会的なスキルを試しているのかもしれません。「ババ抜き」や「ダウト」など、そういった欲求を試せるゲームを家族で楽しんでみるのも一つの手です。

子どもの嘘をやめさせる方法は?

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子どもに注意をし、嘘をやめさせたところで、根本的な解決にはなりません。隠れた本心や欲求を満たすことで、子どもが自らどうするかを考えるサポートをするのが正しい対応といえるでしょう。よくある対応として、『オオカミ少年』の話をし、「嘘ばかりついていると誰からも信用されなくなるよ」と脅しがちですが、これはあまりよい対応とはいえません。かえって、「本当にそうなのかな?」と試したくなったり、「たまには本当のことも言えばいいんでしょ」などと嘘を助長する可能性が高いです。

「正直に話したら許してくれた」「やり直すチャンスをもらえた」など、間違ったことをしても、そのことを正直に話した行動が大切だと気づける話をするとよいでしょう。例えば『ピノキオ』の話で、ピノキオが捕らえられた際に、妖精が「正直に謝ったから、逃してあげましょう」というシーンがありますね。結果を予測するのが苦手な子どもにとっては、どんなときに、どんな行動をしたらよいかがわかりやすいのではないでしょうか。

チャイルドコーチングアドバイザー/メンタル心理カウンセラー

一児の母として、コーチングや心理学を子育てに応用する方法などを発信。産後うつや育児ノイローゼを経験し、発想の転換や思考の癖などを理解することで克服。実践しやすい「育児や人間関係の問題」に役立つ物事の捉えかたを一緒に考えていきましょう!

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