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「朝夕2部制」に着手した夏の甲子園。現場からはどんな声があったのか? #専門家のまとめ

上原伸一ノンフィクションライター
甲子園球場は球児たちにとって「特別な場所」である(提供:イメージマート)

現在行われている夏の甲子園(第106回全国高校野球選手権大会)では、1日3試合行われる開幕日から3日間に限り、試合時間を朝と夕に分ける「2部制」が初めて実施されました。日中の気温が高い時間帯を避けるための試みに対し、現場からはどんな声があったのか?運営サイドの考えも合わせて、関連記事をまとめてみました。

ココがポイント

▼高野連は様々な問題点を抽出しながら、次のステップにつなげていく

・夏の甲子園、暑さ対策待ったなし 朝夕2部制実施、7回制導入も検討 (iza)

▼選手や応援団は活動経験がない遅い時間帯に対応する難しさに直面

・甲子園2部制、初日の決着は午後9時半過ぎ…選手は戸惑い「こんな時間まで練習したこともなかった」(読売新聞online)

▼日中の試合よりもやりやすく、良好なコンディションを保てたが、夜間試合でのやりにくさも

・"2部制"導入で変わった甲子園 初日の舞台裏、ナイターに戸惑いも疲労感は軽減 (Full-Count)

▼高野連は応援団や観客を入れ替える時に起こる問題を注視していた

・夏の甲子園「朝・夕方2部制」“素朴な疑問”…高野連担当者に記者が直撃「収益が上がるのでは?」「聖域に手を付けた?」質問にどう答えたか (Number Web)

エキスパートの補足・見解

「朝夕2部制」は、すでに学童野球や女子軟式野球、あるいはサッカーなどの全国大会でも実施されていますが、注目度が高い甲子園で行われたことで、まだ取り入れていないところでも動きがありそうです。暑さ対策は高校野球だけの問題ではなく、スポーツ界全体のテーマ、という意見も聞こえてきます。

高野連はぞれぞれの立場からの声を拾いつつ、1日4試合時の検討もしていくと思いますが、地方大会では甲子園以上に過酷な条件のところもあります。また普段の練習はどうなのか…こうしたことも見直す必要があるでしょう。

ノンフィクションライター

Shinichi Uehara/1962年東京生まれ。外資系スポーツメーカーに8年間在籍後、PR代理店を経て、2001年からフリーランスのライターになる。これまで活動のメインとする野球では、アマチュア野球のカテゴリーを幅広く取材。現在はベースボール・マガジン社の「週刊ベースボール」、「大学野球」、「高校野球マガジン」などの専門誌の他、Webメディアでは朝日新聞「4years.」、「NumberWeb」、「スポーツナビ」、「現代ビジネス」などに寄稿している。

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