メンタルが強い人はどうしている?「幸福」になる要素と作り方について考察
こんにちは、精神科医しょうです。
国連が実施した「世界幸福度ランキング2024」によると、日本は51位という結果になったようですが、みなさんはこの順位をどうとらえるでしょうか?
ちなみに高順位はフィンランド、デンマークといった北欧がランクインしているのですが、日本とは違った国民性や社会的支援、健康に対するとらえ方など、学ぶことが多くあるのかもしれませんね。
さて、今回はそんな「幸福」について、メンタルが強い人から感じ方や作り方について学んでいきたいと思います。
メンタルが強い人はそうでない人に比べて、幸福を感じやすい傾向があるようです。
幸せになりたいのに、なぜかモヤモヤすることの方が多いと感じている人は、ぜひメンタルの強い人の言動を参考にしてみましょう!
幸せになる5つの要素とは?
幸せになる要素は研究者により、さまざまに語られていますが、まずはそんなに難しくないことに焦点を当てて、幸せになる練習をしてみましょう。
・心を「今」に寄せる
心が「今」から離れてしまうと心ここにあらずの状態に陥り、同じことをしていても充実感が得られません。
人の心は刺激を受けると、それに反応してあちこちに意識がさまよってしまうことがあります。
日々ブレがちな心をコントロールするためには、心の基本軸を作ることが大切です。
基本軸を作る方法としては、「今、ここ」に意識を集中するマインドフルネスの状態を体感することです。
簡単なやり方を説明します。
ガラス製のコップを用意します。
40度くらいのお湯を注ぎます。
コップを両手で握りしめ、温もりを感じましょう。
しばらくしたら、コップのお湯に氷を入れます。
再びコップを両手で握りしめ、温度変化に集中します。
コップを顔の前あたりに持ち上げ、温度にじっと意識を集中します。
だんだんと温度が下がっていく変化をじっくりと感じます。
氷が溶けきり温度が変わらなくなるまで続けましょう。
手に伝わってくるお湯の温度変化だけに集中します。
その心の状態がマインドフルネスです。
・「ありのまま」を見る
思い込みや偏見、先入観、固定観念は幸せになる目をくもらせてしまいます。
自分のものの見方や価値観をいったんリセットし、正しく真実を見る練習により、見えていなかった幸せに気づけるようになります。
ネガティブな感情なども客観的に見ることができれば、心にとらわれずに消去することが可能になります。
練習方法としては、まずは目の前にある物、出来事などについて自分の気持ちや判断を入れず、そのものの事実だけを客観的に見ることから始めてみましょう。
たとえば、目の前にある家具についてある人は椅子ととらえるかもしれませんが、他の人は机、踏み台ととらえているかもしれません。
自分が見えているもの、判断することが真実とは限りませんので、少し見方を変えれば、まるで違う世界が見えてくる可能性があるのだということを念頭に置いて生活してみることが大切です。
・「思いやり」を深める
愛情や友情など、温かな気持ちが通じ合う幸せな人間関係を築くには「思いやり」が不可欠でしょう。
相手を思いやり、状況を察する力を養うことも、もちろん大切ですが、自分自身にも思いやりを向けることが大切です。
相手の立場に立つ行動を心がけていると、つい自分のことを後回しにしてしまいがちですが、その時に感じた自分の思いや感情を大切にしていくことも幸せになるために必要なことです。
・「自分らしさ」を生かす
自分を見失えば、自分にとっての幸せは見つけることができません。
自分をよく知り、認め、自信を持つことで、自分の強みとしてそれを生かす状況やきっかけを作れるようになっていきます。
日常の生活や仕事に自分らしさを発揮できていると感じている時、充実感や満足感を得て幸福度は上がります。
・「感謝」を育てる
人から感謝された時、誰もが喜びを感じ、心が温かくなります。
幸せと感謝は密接につながっていることを、私たちは経験的に知っているのではないでしょうか。
感謝は人から受けるよりも、自分がする方が幸せを感じる度合いが高いとも言われています。
日々、つい見過ごしてしまう感謝に気づき、大切な人に感謝を伝える練習をしてみると良いかもしれませんね。
「幸せ」は考えて行動して作ることができる
一説によると、私たちの幸せを決定づけるのは環境的要因が10%、遺伝的要因が50%、残りの40%は自分自身の「意図的行動」で決まると言われています。
つまり、自分自身がどのように考え、行動するかで幸せは作れるということです。
環境的な幸せへの思い込みの枠を外し、考え方や行動を変えていくことが、これまでより幸せになる突破口と言えるのではないでしょうか。
先述した幸せになるための要素を意識し、柔軟な発想や広い視野で幸福をとらえ、日々の生活を送ることで幸せの経験値を高めていくことが求められます。
まとめ
今回は「幸福」の追求について考えてみました。
自分の言動によって、幸福力が高められるということを理解していただけたら、とても嬉しいです。
できそうだなと思うことから、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。
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