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【葛飾区】美食と名高いレバノン料理が絶品!柴又「旅の食堂 ととら亭」の期間限定メニューで異国情緒満喫

ASA24ライター/英和・和英翻訳者(東京都葛飾区)

「旅の食堂 ととら亭」は世界中を旅するご夫妻が営むレストラン。現地で取材して丁寧に再現した、異国情緒溢れるメニューが人気です。こちらでは現在、ディナーの時間の期間限定メニューとして、レバノン料理を提供中です。中東屈指の美食の国として名高いレバノンの味を、じっくり楽しめます!

ディナータイムの「旅の食堂 ととら亭」の入口
ディナータイムの「旅の食堂 ととら亭」の入口

京成線 柴又駅から、駅前の道を帝釈天参道の反対側へ歩くと、すぐ右手にととら亭があります。旅館風の玄関ポーチへ続くアプローチを進むと、船に乗った旅人ふたりが描かれた暖簾に「旅の食堂」という字が目に飛び込んできます。まるで遠い旅先に来たようでワクワクしてきます。

旅の写真が取り巻く店内
旅の写真が取り巻く店内

世界各地の写真が飾られた店内は、天井が高く、どっしりとした木のテーブルが並ぶ落ち着いた空間。カウンター席もあり、おひとりの方もグループ客の方も気軽に入れます。カウンターやパーテーションに飾られた、様々な国の護符飾りも素敵です。

レバノンの国旗や風景写真がカウンターの周囲を彩る
レバノンの国旗や風景写真がカウンターの周囲を彩る

ととら亭では、ランチの時間に毎日2ヵ国の料理を提供。どの国のメニューが食べられるかは、その日のお楽しみとなっています。ディナーの時間は、定番の「グランドメニュー」とともに、「旅のメニュー」と銘打った特集料理を期間限定で提供。8月2日(金)までは、美食で有名なレバノン料理の期間です!

よく見るとカウンターの上の壁には、現在レバノンの国旗がディスプレイされています。さらに周囲の壁には、レバノンの風景写真がずらり。珍しいレバノンの料理を、名所の写真を見ながら、ゆっくり楽しめるのです。まさに旅の食堂です。

レバノン料理の解説が楽しいメニュー帳
レバノン料理の解説が楽しいメニュー帳

着席すると早速レバノン料理のメニュー表をめくり、「キッベ」(税込1,200円)、「タジン サマック ビ タヒニ」(税込1,700円)、「ラムケバブのチェリーヨーグルトソース添え」(税込2,000円)という三品を注文。同行の家族とシェアすることにしました。
さらに食前酒として、この日のグラスワインの中からモロッコの赤ワイン(税込650円)とチュニジアの白ワイン(税込650円)も併せて注文。豊かな果実味が、暑さに疲れた喉を潤します。

チュニジアの白ワインとモロッコの赤ワイン
チュニジアの白ワインとモロッコの赤ワイン

ほどなく運ばれてきたキッベは、スパイシーなビーフの挽き肉をブルグル(引き割小麦)の衣で包んで、からっと揚げた前菜。香辛料が華やかな香りを放ち、ブルグルのつぶつぶした食感と、挽き肉の旨みが良く合います。挽き肉の中には松の実も入っていて、奥行きのある美味しさです。

キッベ
キッベ

陸上交易の要衝だったレバノンは、フェニキアやエジプト、ローマから、フランス、アラブまで、9回以上も統治者が変わるという複雑な歴史を有しています。キッベはアラビア語でボールを表す「クッバ」に由来するもの。アラブ系料理の豊かな味を伝えるキッベは、ラグビーボールのような形も可愛く、ワインにぴったりです。

割ると挽き肉の中に松の実が見える
割ると挽き肉の中に松の実が見える

次に出てきたのはタジン サマック ビ タヒニ。タジンと名前が付いていますが円錐形の土鍋ではなく、キャセロール鍋に白胡麻のペーストである「タヒーニ」を敷き、ベークした白身魚をカッテージチーズ等と加熱したシーフード料理です。風味豊かなカッテージチーズと白胡麻のコクが白身魚に良く合い、旨みがぎゅっと詰まった一品。ニンニクも利いており、付け合わせのレモンを絞るとさらに深い味になります。こちらもワインに良く合いますよ。

タジン サマック ビ タヒニ
タジン サマック ビ タヒニ

三皿目はラムケバブのチェリーヨーグルトソース添え。こんがり焼かれたラム挽肉のケバブに、チェリーソースとヨーグルトがたっぷり添えられています。旨みがじゅわっとあふれる香辛料の利いたケバブに、チェリーソースの甘みとヨーグルトの爽やかな酸味が良く合い、たまらない美味しさ!
オスマン帝国から吸収してレバノンで発展したと思われるこの料理に、複雑な歴史の中で食文化をどんどん進化させた、レバノンの懐の深さを感じます。フランス統治下で伝わった、フレンチフライも添えられていますよ。こちらもカリッとしてホクホクの美味しさです。

ラムケバブのチェリーヨーグルトソース添え
ラムケバブのチェリーヨーグルトソース添え

日常ではなかなか食べられないレバノン料理は、様々な文化が出会う地で生み出された、極上のお味でした。こちらのレバノン料理特集の期間は8月2日まで。限られた期間の中で、再度食べに行きたいと思わせるほどの美味しさです。

店頭のレバノン料理特集のメニュー
店頭のレバノン料理特集のメニュー

柴又にいながら、世界を旅する気分に浸れる「旅の食堂 ととら亭」。オーナーとシェフのご夫妻がユーラシア大陸横断の取材旅行へ出発するため、8月3日(土)から12月19日(木)までお店はお休みになるとのことです。ぜひ今のうちに足を運んで、異国情緒あふれる美味しさを味わってみてくださいね!

店名: 旅の食堂 ととら亭/Rettyページ
住所: 東京都葛飾区柴又4-8-10
電話: 03-6801-7003
営業時間: ランチ 11:30~14:30(L.O.13:30) /ディナー 18:00~22:00(L.O.21:00)
定休日: 火曜日 ※月曜日はディナーが休み、金曜日はランチが休み
クレジットカード: 可
アクセス: 京成電鉄金町線 柴又駅から徒歩約1分
公式HP: https://totora.sakura.ne.jp/

ライター/英和・和英翻訳者(東京都葛飾区)

出版社に11年勤務後、2009年にシンガポールに転居。東南アジアの文化と料理にハマる。2013年に帰国した後は日本文化に改めて関心を深め、今は東京の下町情緒が大好き。葛飾区の素敵なところをどんどん広めたいです。

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