台風13号に次ぐ熱帯低気圧も発生、しかし影響なしか?
台風13号は日本のはるか東を北上へ
台風13号は、発達しながら日本のはるか南東の海上を北北西に時速45キロで進んでいます。
今後はもう少し発達し、暴風域を持つ台風となりますが、日本付近に近付くことはなく、あす29日(火)からあさって30日(水)にかけて、日本のはるか東を北上しつつ、温帯低気圧となり、その後、遠ざかっていく見込みです。
大きな影響はまずありませんが、太平洋側では台風からのうねりが届き、波の高くなる所がありそうですから、ご注意下さい。
新たな熱帯低気圧が発生も、今後消滅へ?
タイトル画像にある通り、台風13号の南西側、小笠原諸島の南海上に、きょう28日(月)午前3時、新たな熱帯低気圧が発生しました。
しかしながら、種々の計算によると、今後、この熱帯低気圧が発達するような傾向を示しているものはほとんどなく、おおむね衰弱し、消滅するような予想となっており、気象庁の予想天気図をみても、今夜はまだ熱帯低気圧の予想がありますが、あす29日(火)午後9時の予想天気図では、熱帯低気圧は見当たらず、この時点ではもう消滅している予想となっています。
ただ先週、日本の南で発生した台風12号もそうでしたが、発達しない方向で計算が揃っていても、30℃以上ある暖かな海面上で予想以上に発達してしまうこともあるため、その点は注意が必要なのですが、仮に発達する方向へ変わったとしても、今の上空の流れでは、まず日本付近には近付くことが出来ないものと思われます。
再び太平洋高気圧は強まる
南海上からやってくる熱帯低気圧や台風は太平洋高気圧の縁辺に沿って日本付近に北上してくることが多いため、この太平洋高気圧の強さや勢力範囲を見れば、熱帯低気圧や台風の動きはある程度予想出来るものです。
きょう28日(月)現在の太平洋高気圧の状況をみると、日本付近からは大きく南下し、弱まっている状態で、これは逆に言えば、北からの偏西風が南下していることをあらわしているため、台風13号は大きく日本の東を北上し、仮に新たに発生した熱帯低気圧が発達したとしても、日本付近には近付かないだろうというシナリオが成り立ちます。
ただ、このままの状態が続くわけではなく、週末以降は日本の南海上で、再び勢力を盛り返す見込みで、もし10月に入って次の台風が発生すれば、高気圧の縁辺を通り、日本付近へ北上してもおかしくはない状況となるかもしれません。
台風シーズンはまだまだ10月にかけても続きますので、ご注意下さい。