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【発達障害】よく物をなくす子が100均グッズを工夫してなくさなくなった話【保育士ママが漫画で解説】

【育児マンガ】夢カナエ保育士 介護福祉士

こんにちは。発達と育児のお悩みサポーター『夢カナエ』です。

わたしは保育士・幼稚園教諭と介護福祉士の資格を持つ、神経発達症(発達障害)の子の親でもあります。

発達障害の子には、よく物をなくすタイプの子がいます。

一つのことに夢中になると、他のことを忘れてしまう『不注意』『注意散漫』といった特性が影響していると思われます。

それでも、100均で売っているグッズを工夫することで、解決できることもあります。

今日はわたしが経験した、そんな一つの例を紹介します。

YouTubeでも解説動画を見られます。

初めての自転車登校

中学の入学式の翌日、息子は自転車に乗って意気揚々と登校していきました。

「無事に中学生活を始められてよかった」

ホッとしたのも束の間のことでした。

その日の午後、中学から電話がかかってきました。

「自転車のカギをなくして帰れない!」

息子がパニックになっていました。

わたしは仕事を早退して自宅に帰り、自転車のスペアキーを持って学校へ急ぎました。

そして学校に着くと…

先生がカバンの奥から見つけてくれたのでした。

「大事なカギなので、絶対になくさないように」

と思って、自分でカバンの一番奥深くにしまったのに、しまったこと自体を忘れていたようでした。

ワーキングメモリーの弱い彼は、一度に複数のことを覚えるのが苦手です。

中学初授業の今日は、登校時にほかに考えることも多く、大事な記憶が飛んでしまったのでした。

その日はなんとかなりましたが、わたしもそのつど会社を早退するわけにもいかないので、対策を考えました。

自転車の鍵をかけたら、

必ずここにカチッとします。

その後、自転車の鍵をなくすことはありませんでした。

息子もわたしも、安心して朝出かけられるようになりましたよ。

初めての中学校生活でパニックを起こした息子でしたが、100均グッズのカラビナを工夫して使うことによって、その後は楽しく通学ができるようになりました。

発達障害の子が学校生活になじむために、試行錯誤で発見した工夫がいくつかあります。

これからも、少しずつお伝えできたらと思っています。

保育士 介護福祉士

専門職として学童保育や老人介護の現場で、病気や障害を持つ児童や高齢者のケアにあたってきました。自らも、発達障害の診断を受けた子の親として育児に奮闘中。子育てに悩む方のために役立つ情報、専門性のあるケアの工夫を、一般の方にも分かりやすいマンガを通して発信していきます。

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