間も無くゴング! WBA/WBC/WBO/IBFスーパーミドル級タイトルマッチ
WBA/WBC/WBOスーパーミドル級チャンピオン、サウル・”カネロ”・アルバレスvs.IBF同級王者、ケイラブ・プラント戦のゴングまで残すところ半日となった。
前日計量をカネロは168パウンド、プラントは167パウンドでパス。
試合3日前の最終記者会見における両者の言葉をお届けしよう。
まずは、カネロ。
「このファイトを実現させてくれた方々、我々を支えてくれた全ての人に感謝する。この日がやって来ることを本当に長い間待ち望んでいた。今、歴史を作る為に我がチームはここにいる。
俺とケイラブは9月21日の記者会見で言い争ったが、あれと当日のリングはまったくの別物だ。
俺はこれまでにケイラブに似た多くの良い選手と戦ってきた。彼のようなスタイルの選手の対策は分かっている。そういった経験が自信に繋がっている。自分はいつだって100%を費やし、これ以上できないって程のハードなトレーニングを重ねてきた。ヤツが己の勝利を信じて出てきてくれるなら、ファンが喜ぶ試合になるよ。
俺の目標はボクシング史に残る偉大なチャンプとなること。成し遂げられたことに誇りを持っている。でも、まだまだ上がある。立ち止まれないんだ。今も、勝利しか見えていない。
俺は感情をコントロール出来る。今回のファイトには心が弾むね。統一王者として歴史を作れるんだから。ずっと望んでいたからこそ、冷静でいられるんだ。過去に統一王者となった男は5人だけ。俺は6人目となる。それだけを今、考えているよ。
皆さんには、その歴史を見届ける証人となって頂きたい」
一方のプラントの発言は以下だ。
「何かを語るのに十分な時間は無いな。皆さんは、スーパーミドル級初の統一チャンピオン誕生の瞬間に立ち会う。その男の名は、ケイラブ・プラントさ。
記者会見での乱闘は、特に引き摺ってはいない。俺たち以上にメディアが騒いでいるだけだ。ゴングが鳴ったら、あんな事はまったく関係ない。
俺は目の前の敵を下しながら、ここまで上ってきた。カネロはスーパーミドル級の選手じゃなかったから、戦うとは思っていなかった。でも、こうしてメガ・ファイトが築かれた。
自分にとってボクシングこそ人生。何を成すべきか熟知している。ゴングが待ち切れないよ。
(リングアナウンサーの)ジミー・レノンが、"NEW"統一王者、未だにundefeated(負け知らず)とコールする光景が目に浮かぶ。カネロは様々な接戦を制してきた。でも、まともな人間は正しい場所で当たり前の判断をするものだ。俺のジャブが試合を決定付けるだろうよ。
外野は色んな予想を立てているが、今ここで最後に言えるセリフは、リングで俺が全てを示すってことだ。誰が何を言おうが、懐疑的な視線を浴びせてこようが、だ。
過去にも不利だとされてリングに上がった。特に嫌な気はしなかった。むしろ喜ばしかったかな。モチベーションが上がるから。まぁ、統一王者になること以上に自分を駆り立てるものなんて無いがね。この試合は今年行われる最大規模のファイトであるばかりじゃない。あなたたちは、歴史の立会人となるんだぜ」
計量会場で、マイク・タイソンは「カネロが勝つよ。今は彼の時代だ。カネロは自分自身を証明するだろう」と語った。
数時間後、ついにゴングが鳴る。