【アジアカップ】「日本にも弱点はある」「GKにリスク」…韓国メディアはバーレーン戦をどう見たか?
「日本にも弱点はある」――。
アジアカップの決勝トーナメント1回戦でバーレーンに3-1で快勝した日本代表。順当な勝利とも言える試合内容だったが、韓国メディアが気になっているのは、失点の要因についてだった。
特に話題に上がっているのは、GK鈴木彩艶のミスが目立つこと。アジアカップ開幕から先発起用されている鈴木だが、韓国メディアはグループリーグから空中戦でのボール処理能力やセービング技術に疑問を投げかけていた。
バーレーン戦では堂安律、久保建英、上田綺世と攻撃の要がゴールを決めての勝利だったが、後半19分、バーレーンの左CKから鈴木と上田が交錯してからの失点シーンについてもこんな指摘があった。
「スポーツ京郷」は「16強戦でもGKのミスで失点を与え、不安な姿を露呈した。GKの不安は依然としてある。これから日本を相手するチームは、空中戦でのボール処理に弱点を見せる鈴木を集中的に攻略すると見られる。バーレーン戦でも失点してからは、192センチの長身FWアブドッラー・アル・ハシャシを投入し、194センチのアブドッラー・ユスフ・ヘラルのツインタワーを前線に配置し、露骨にヘディングゴールを狙っていた」と伝えている。
次のイラン戦も鈴木にリスクあり?
また、「イルガンスポーツ」も「優勝候補の日本、GKリスクはどうする?事実上の決勝、イラン戦が最大の山」と見出しを打ち、「イランとの準々決勝は、接戦が予想される。鈴木のリスクで足をすくわれる可能性がある。今大会、日本と対戦したチームとは、技術、フィジカルなど様々な部分で差が大きい。鈴木にこれまでの試合と違って、ボールを触れる機会が増えるのは必然的だ」と報じている。
そうなるとセットプレーからの失点が課題とも言える。同じく「イルガンスポーツ」は、今大会の日本の弱点について「(今大会)6失点中、4つがセットプレーから」と、次のイラン戦でも不安材料となりうると指摘している。
とはいえ、鈴木を信頼して使い続けている森保一監督には、鈴木の将来性を見据えているだろうし、それなりの考えがあるのだろう。個人的には鈴木は横からのボール対応に弱い印象を受けるが、何事も経験しなければ成長もない。仮にイラン戦で接戦からのPK戦での決着ともなれば、スーパーセーブで勝利に貢献すれば一気に「ヒーロー」や「救世主」にもなれる。GKは天国と地獄を見る、そんなポジションだとも思う。
サッカーファンもメディアも手のひら返しする活躍が見せられるか――イラン戦でも先発するならば、鈴木にとっては大事な一戦となるはずだ。