迷惑電話をAIがシャットアウトしてくれるグーグルの『Call Screen』機能に期待
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/kandatoshiaki/00099956/top_image.jpeg?exp=10800)
KNNポール神田です。
ようやくGoogleのスマートフォン Pixel3が日本でも発売されるようだ…。
https://store.google.com/jp/product/pixel_3
むしろスマートフォンの機能よりも、こちらのサービスの方が気になった…。それが、『Call Screen』機能だ。
2018年10月9日(火曜日)、米ニューヨークで「made by Google」のイベントが開催された。
Google がスマホのAIアシスタントに着信応対させて用件を訊き、定型応答させるか人間が電話に出るか判断できる機能 Call Screen を公開しました。
着信時に受話や拒否と並んで現れるCall Screenボタンを押すと、Googleアシスタントが電話に出てユーザーの替わりに応対していることを相手に伝え、名前と用件を尋ねます。
アシスタントと相手の会話はリアルタイムにテキスト表示されるため、ユーザーは相手が誰か(そもそも名乗るか)・用件は何かを目視で確認可能。
相手や内容によって「どちら様ですか?」「どういったご用件ですか?(もう少し詳しく)」や「後で掛け直します」など定型応答を選んでアシスタントに喋らせるか、迷惑電話ならスパム報告して着信拒否するか、本人が電話に出るかを選べます。
これは、スマートフォンで、自撮りがキレイになったや、後からボケが調整できるというようなカメラ機能の向上よりも、よほど価値があると思う。そう、スマートフォンの機能のほとんどが『カメラ』に寄りすぎていると感じているからだ。むしろ、知らない番号からかかってきた電話ほど、迷惑なものはない。
留守番電話機能もあるが、自分からかけ直すなどのアクションを起こさなくてはならない。
そこで、AIアシスタントが電話に対応してくれ、さらに、相手の要件を伺い、それが文字で表示されるというのはとてもありがたい機能だ。
おそらく、日本語での要件の表示には少し時間がかかるかもしれないが、Googleの場合は、日夜、Google home のスマートスピーカーが『日本語』を深く学習しているから、すぐに日本語の音声も文字認識するようになることだろう。
Call Screenの使用イメージ
電話がかかってくると、要件をAIアシスタントが聞き、それをすぐに文字で見ることができる。
営業電話に対しても、『SPAM報告』のボタンを選んでその電話番号を拒否にすることができる。
かかってくる電話に対して、人間が対応しなくてすむのだ。リアルタイムに要件を聞いてから判断ができる。電車の移動中なども基本的に日本人は電話に出ることができない。しかし、折返しの電話をするまで要件がわからなかったりするが、『Call Screen』があれば要件ごとに対して対応ができる。これは、画期的な機能だと思う。
同様に、レストランの予約などもAIが自動で行ってくれる『Duplex』機能もある。2018年11月から米国の一部の地域で開始となる。
電話のテクノロジーが、『人 VS 人』から、『AIアシスタント VS 人』へ変わりつつある。むしろ、『AIアシスタント VS AIアシスタント』のほうが理想だ。
なくならない営業電話
ある日の営業電話…
「社長様はおられますでしょうか?」
「失礼(な方)ですが、どちらさまでしょうか?」
「社長様ですか?」
「社長の名前をご存知でしょうか?」
「あ、あの…いえ…」
「アタックリストみて電話かけているんですね。ご苦労さまです」
「あ…はい。」
こんな営業電話にも、ついついのっかる2%の人がいるから、ほかの98%の人の時間を奪う社会となっている。
いっそのこと、営業電話お断りナンバー登録制度などほしいものだ。
『電話帳ナビ』のアプリであれば、悪徳業者や振込め詐欺などの番号が共有されているので、さらに便利になるだろう。
Googleは、ここの開発会社を買収し、このアイデアを世界中のandroidで使えるようにしたほうがよい。
iOS版
https://itunes.apple.com/jp/app/電話帳ナビ-迷惑電話を着信拒否-迷惑電話ブロック/id1024396744
android版
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.telnavi.app.phone&hl=ja
電話帳ナビのウェブサイトでは、気になる電話番号を打ち込むと怪しい業者も検索ができる。
営業電話から振込め詐欺にいたるまで、電話番号でブロックできることは意外に多い。
営業電話をする側も、まさかAIアシスタントに駆逐される時代になるとは思わなかっただろう。