迷惑電話をAIがシャットアウトしてくれるグーグルの『Call Screen』機能に期待
KNNポール神田です。
ようやくGoogleのスマートフォン Pixel3が日本でも発売されるようだ…。
https://store.google.com/jp/product/pixel_3
むしろスマートフォンの機能よりも、こちらのサービスの方が気になった…。それが、『Call Screen』機能だ。
2018年10月9日(火曜日)、米ニューヨークで「made by Google」のイベントが開催された。
これは、スマートフォンで、自撮りがキレイになったや、後からボケが調整できるというようなカメラ機能の向上よりも、よほど価値があると思う。そう、スマートフォンの機能のほとんどが『カメラ』に寄りすぎていると感じているからだ。むしろ、知らない番号からかかってきた電話ほど、迷惑なものはない。
留守番電話機能もあるが、自分からかけ直すなどのアクションを起こさなくてはならない。
そこで、AIアシスタントが電話に対応してくれ、さらに、相手の要件を伺い、それが文字で表示されるというのはとてもありがたい機能だ。
おそらく、日本語での要件の表示には少し時間がかかるかもしれないが、Googleの場合は、日夜、Google home のスマートスピーカーが『日本語』を深く学習しているから、すぐに日本語の音声も文字認識するようになることだろう。
Call Screenの使用イメージ
電話がかかってくると、要件をAIアシスタントが聞き、それをすぐに文字で見ることができる。
営業電話に対しても、『SPAM報告』のボタンを選んでその電話番号を拒否にすることができる。
かかってくる電話に対して、人間が対応しなくてすむのだ。リアルタイムに要件を聞いてから判断ができる。電車の移動中なども基本的に日本人は電話に出ることができない。しかし、折返しの電話をするまで要件がわからなかったりするが、『Call Screen』があれば要件ごとに対して対応ができる。これは、画期的な機能だと思う。
同様に、レストランの予約などもAIが自動で行ってくれる『Duplex』機能もある。2018年11月から米国の一部の地域で開始となる。
電話のテクノロジーが、『人 VS 人』から、『AIアシスタント VS 人』へ変わりつつある。むしろ、『AIアシスタント VS AIアシスタント』のほうが理想だ。
なくならない営業電話
ある日の営業電話…
「社長様はおられますでしょうか?」
「失礼(な方)ですが、どちらさまでしょうか?」
「社長様ですか?」
「社長の名前をご存知でしょうか?」
「あ、あの…いえ…」
「アタックリストみて電話かけているんですね。ご苦労さまです」
「あ…はい。」
こんな営業電話にも、ついついのっかる2%の人がいるから、ほかの98%の人の時間を奪う社会となっている。
いっそのこと、営業電話お断りナンバー登録制度などほしいものだ。
『電話帳ナビ』のアプリであれば、悪徳業者や振込め詐欺などの番号が共有されているので、さらに便利になるだろう。
Googleは、ここの開発会社を買収し、このアイデアを世界中のandroidで使えるようにしたほうがよい。
iOS版
https://itunes.apple.com/jp/app/電話帳ナビ-迷惑電話を着信拒否-迷惑電話ブロック/id1024396744
android版
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.telnavi.app.phone&hl=ja
電話帳ナビのウェブサイトでは、気になる電話番号を打ち込むと怪しい業者も検索ができる。
営業電話から振込め詐欺にいたるまで、電話番号でブロックできることは意外に多い。
営業電話をする側も、まさかAIアシスタントに駆逐される時代になるとは思わなかっただろう。