プロ野球界も韓国旅客機事故に追悼 優勝チームの球団職員とその家族も犠牲に
29日、韓国のムアン(務安)国際空港で発生した航空機事故は乗員181人のうち、大半が犠牲となる惨事となった。
韓国野球委員会(KBO)と、ムアン空港から約50kmに位置するクァンジュ(光州)広域市を本拠地とするKIAタイガースは公式インスタグラム、ホームページなどで犠牲者に哀悼の意を表した。
犠牲者の中にはKIA球団の広報チーム職員の男性(43歳)も含まれていた。男性は妻と3歳の息子とのタイ旅行からの帰りだった。
球界で従事する人にとってオフシーズンはまとまった休暇が取れる限られた時期。海外旅行を楽しむ球団関係者も少なくなく、この職員もその一人だった。
KIAは今年、7年ぶり12度目(前身のヘテタイガースを含む)の韓国シリーズ制覇を果たした。優勝セレモニーなどの行事が落ち着いた年末、同職員にとって家族団らんを過ごした旅先からの帰国便での事故だった。
ムアン空港は韓国南西部の小さな地方空港。近年、国際線の就航が増加し、クァンジュをはじめとした周辺住民にとって、車で約4時間かかる韓国最大の空港、インチョン(仁川)国際空港まで行かなくても気軽に海外に足を運べることで人気だった。
・現地報道では犠牲者氏名を記していないため同様の配慮をしました。
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【追悼】
犠牲になった男性職員とは10年程の付き合い。いつも誠実でこちらからの要望にいつも的確で迅速な対応をしてくれる、優れた広報マンだった。
KIAには多くのスター選手が在籍。2019年のプレミア12、日本との決勝戦に先発した韓国のエース左腕ヤン・ヒョンジョンの所属チームでもある。
韓国を訪れた日本のテレビ局がヤンにインタビューを行った際にも、この職員がヤンに明確に取材意図を伝え、スムーズに取材が進行したこともあった。
⇒ KIAタイガース紹介(ストライク・ゾーン)