「ご飯が炊きあがる」を英語でなんと言う?言いたいことが英語で言えないときの方法。
「ご飯が炊き上がる」を英語で伝えたいとき、どんな表現が浮かびますか?
ご飯ってなんて言うでしょう?
炊きあがるという表現からわかるように、この場合のご飯とは、お米の rice です。
では、「炊き上がる」ってなんて言いますか?
炊く・・・あがる・・・???と、どんなに考えてもでてきませんよね。
「炊きあがる」という単語にだけ集中していても、なかなか言葉は浮かびません。
そもそも、お米文化ではないので、英語で「ご飯を炊く」にぴったりな表現はないので、浮かばないのは当然です。
では、どうしたらいいのでしょう?
日本語の発想を変えてみる
言いたいことが英語で言えない。
このような経験、けっこうありませんか?
わたしは今でもあります。
そのようなときは、日本語の発想を変えてみるとうまくいきます。
別の表現に言い換える
「炊き上がる」という表現からいちど離れてみてください。
「炊きあがる」をほかの表現にすると、どんな言葉が浮かびますか?
「ご飯ができたよ~」とも言えますね。
「できたよ~」というのを、「準備ができたよ~」と考えます。
「準備ができる」を英語では何でしょう?
そうです、ready ですね。
では、「ご飯の準備ができました」と英語に変換してみましょう。
The rice is ready!
どうですか、これでも十分意味が通じますよね?
若い人なら、「ご飯が炊きあがりました」というより、「ご飯できたよ~」と言ったほうがしっくりくるのではないでしょうか?
そのほか、お米のことだけではなく、「朝/お昼/夕ごはんできたよ~」と言いたいときにも使えます!
朝ごはん Breakfast is ready.
お昼ごはん Lunch is ready.
夕ごはん Dinner is ready.
そのほか、「コーヒー淹れたよ~」と言うときにもこの ready が使えますね。
Coffee is ready.
ちなみに、コーヒーを淹れるは、I make(brew) some coffee. です。
日本語の表現に引っ張られない
誰かと出かけるとき、身支度をしている相手に、「もう行ける?」と言いますよね?
こんなときも、
「もう行ける?」Are you ready?
「うん、いいよ」Yes, I'm ready.
と言えます。
どこにも、「もう」→ already や、「行ける」→ go などは使っていません。
「もう行く準備はできた?」「うん、準備はできてるよ」という意味ですね。
ready という単語、いろんな場面で使えそうです。
ちょっと発想を変えて、日本語の表現を変えて英語にすると、伝わる英語になります。
細かすぎるニュアンスの違いにこだわらない
生徒さんによっては、日本語の微妙な表現にぴったりな英語を探そうとする方もいます。
ですが、そもそも違う言語ですので、難しいのです。
英語と日本語はイコールではないので、一語一語を変換することは不可能です。
気持ちを切り替えて、ざっくりと「ま、こんな感じでいいかな?」と開き直ってみましょう。
どんなに考えても出てこない単語のために沈黙していたのでは、会話が進みません。
スピーキングに関しては、「まっ、いっか」という感じで、その場は会話を続けることが大事です。
総合的な英語力アップに大切なこと
とはいえ、英語の授業や外国人との会話のなかで、自分としては納得いかなかった表現があった場合は、そのまま放置せず、その後しっかり調べることも大切です。
うまく言えなかったなと思う表現や、あの単語はなんて言うのかな?と疑問に思ったものはどんどん調べましょう。
調べることで、自分が言いたかった表現に限りなく近いものを見つけることができます。
その表現や単語をしっかりスマホやノートに記録しましょう。
世界に一つだけの、自分オリジナルの Dictionary ができます。
英語力のアップには、このような地道な取り組みが必要です!
英語の発想を学ぶにも洋書や英字新聞を「読む」ことが大事です。