Yahoo!ニュース

日本茶に合う和菓子!金沢「うら田」のできたての「いちじくふくさ」は帰省やお土産にもおすすめの逸品

日本茶ナビゲーター Tomoko日本茶インストラクター
金沢の和菓子店「うら田」の「いちじくふくさ」と静岡産の深蒸し煎茶

金沢は古くから茶の湯文化が栄え、京都、松江と並んで「三大菓子処」と言われています。

街の中にはたくさんの和菓子の名店が点在しています。

JR金沢駅にある「百番街」にもたくさんの和菓子のお店が並び、どれもとてもおいしそう!

定番のものから限定のものまで、どれにしようか迷ってしまいます。

秋に金沢を訪れた際に、和菓子のプロの方から「うら田さんのいちじくふくさをぜひ食べてみて!」とアドバイスをいただきました。

それまで知らなかった「いちじくふくさ」。

長年和菓子職人としてお勤めだった方からの推薦とあれば、絶対おいしいに違いない。

食べないわけにはいきません!

そして運よくふわふわのできたてを購入することができ、その購入方法と感想をレポートします。

帰省や旅行のお土産にもおすすめですよ。

創業84年の金沢の和菓子の名店「うら田」

金沢の和菓子店「うら田」さんは創業84年。

紅白の可愛い「加賀八幡起上(おきあがり)もなか」はご存知の方も多いのではないでしょうか。

「うら田」の「加賀八幡起上もなか」はお土産にもよく使われる有名な和菓子。紅白で縁起も良く可愛い。
「うら田」の「加賀八幡起上もなか」はお土産にもよく使われる有名な和菓子。紅白で縁起も良く可愛い。

ほのぼのしたお顔でコロンとしていて、起き上がり人形の形をしたかわいいもなかです。

ホームページによると、

金沢の郷土玩具「加賀八幡起上り」は、八幡さま(応神天皇)が生誕した際の真紅のおくるみ姿に似せた人形で、子供の健康を願って配られました。

その姿を模した最中は、永く皆様に可愛がられています。

とあり、こちらの代表的な和菓子です。

都内の百貨店の諸国銘菓コーナーでも見かけたり、金沢のお土産としても有名です。

他にも沢山の和菓子がお店に並んでいますが、限定数で「朝生(あさなま)」と呼ばれる季節の生菓子もあります。

JR金沢駅の百番街の「うら田 百番街店」にて。10月中旬の生菓子が限定数で販売されている。
JR金沢駅の百番街の「うら田 百番街店」にて。10月中旬の生菓子が限定数で販売されている。

しかし生菓子は限定数のみの入荷となるそう。

たくさんの人が訪れる百番街店は、この日も午前中なのに既に少なくなっているものも。

うら田の「いちじくふくさ」を手に入れるには

実は、前日の夕方にもこちらを訪れていたのですが、生菓子もう完売で、お目当ての「いちじくふくさ」もありませんでした。

お店の方に伺ったところ、

「いちじくふくさ」を含む朝生(あさなま)は工房でその日の朝作り、現定数だけお店で販売します。

こちらの店舗ではすぐ売り切れる可能性もあるので、ご予約が確実です。

とのこと。

和菓子のプロが「ぜひ食べてみて」と推す逸品となれば、食べずに金沢を去るわけにはいかない。

というわけで、次の日の朝の受け取りで予約をして帰ったのでした。

「いちじくふくさ」は金沢で愛されるロングセラー

実は「いちじくふくさ」は金沢ではよく知られているのだそうで、サイトには

ふっくらとやさしい食感と、素材ならではのさっぱりとしたあとくち

県産いちじくをたっぷりと黒こし餡に使用し、ふくさ生地ではさみました。
地元のお客様に長年親しんでいただいております、当店のロングセラー商品です。

とあり、石川県産のいちじくが使われているそう。

前田家の茶の湯文化から和菓子も発展してきた金沢。

その地で舌の肥えた地元の方に愛されるロングセラー商品なら、ますます期待が高まります!

「いちじくふくさ」のできたてを購入!

次の日の朝、お店がオープンしてから伺ってみると、店頭に「いちじくふくさ」が並んでいました!

念願の「いちじくふくさ」!朝はできたてが並んでいて、ほんのりと温かい。
念願の「いちじくふくさ」!朝はできたてが並んでいて、ほんのりと温かい。

予約していたいちじくふくさを購入し、この日は1つできたてを食べ、あとは数日は日持ちするのでお土産に。

ふわふわの生地にいちじくが練り込まれたこし餡

できたてのほんのり温かいいちじくふくさをいざ実食!

ふわふわの生地でいちじくの練り込まれたこし餡を挟んであるいちじくふくさ。10センチくらいです。
ふわふわの生地でいちじくの練り込まれたこし餡を挟んであるいちじくふくさ。10センチくらいです。

できたてを食べられるのは朝だけ。なんて贅沢!

二つに割るとこんな感じです。

ねっとりしたいちじく餡がおいしい!(写真は帰宅後撮影)
ねっとりしたいちじく餡がおいしい!(写真は帰宅後撮影)

こし餡にいちじくが練り込まれています。

いちじくの風味と種の食感が感じられ、ほのかな酸味のあるいちじく餡です。

こういう餡は初めてです!

そしてやはりできたてのふわふわでやわらかい生地は格別です。

いちじくふくさにぴったりの日本茶は?

いちじくふくさは甘さはそれほど強くなく、日本茶にとてもよく合います

金沢を代表する茎ほうじ茶「加賀棒茶」や、きりっとした苦渋味があり後味がすっきりする静岡産の煎茶がいちじくふくさにおすすめです。

帰宅後自宅できりっとした味の静岡産の深蒸し煎茶とともにいただきました。
帰宅後自宅できりっとした味の静岡産の深蒸し煎茶とともにいただきました。

おいしい和菓子とお茶でティータイム。

ゆったりと癒しの時間となりました。

いちじくふくさのできたてを食べるなら金沢のお店で!オンラインでは冷凍で販売

できたてを食べるなら、金沢の各店舗で予約して朝に購入がおすすめです。

しかし遠方でなかなか金沢へ行くことができない方は、オンラインでも購入が可能です。

ただし冷凍での配送とのこと。

年末年始は営業日が通常と異なりますので、うら田さんのホームページ(外部サイト)をご確認ください。

ホームページによると、お正月は迎春の意匠の上生菓子も販売されるそうなので、お近くの方はいちじくふくさと合わせてぜひ。

おすすめです!

金沢「うら田」

店舗情報(外部サイト)

年末年始の営業について(外部サイト)

※2024年12月現在の情報です

日本茶インストラクター

【お茶の世界の扉を開く日本茶ナビゲーター】 日本茶専門店で7年勤務、茶道歴25年の経験を活かし、大手百貨店や外国の大学等でのワークショップで国内外2,000名以上の方に日本茶の魅力を伝える。 美味しい日本茶とそれにまつわる伝統工芸品を後世にも繋いでいきたい、日本茶への愛と想いで日本茶情報を発信中。 日本茶の商品開発、カフェ・飲食店での日本茶コーディネートや淹れ方指導も行う。 NPO法人日本茶インストラクター協会認定日本茶インストラクター(2004年取得)。 日本語教師(外国人対象)。

日本茶ナビゲーター Tomokoの最近の記事