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コロナ禍で小学生の熱中症が心配 傘でコロナと熱中症対策 大人にもオススメ

三ヶ尻知子気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
(写真:アフロ)

今日は「大暑」文字通り、一年で一番暑い時期が8月前半にかけて続きます。

ウェザーマップ 10日予報
ウェザーマップ 10日予報

「この蒸し暑さでマスク…コロナじゃなくて熱中症で死ぬわ」と冗談交じりに会話していた学生。でもこれ本当にあることかもしれないんです。平成30年、熱中症で亡くなった方の人数は全国で1581人!。ちなみにコロナで亡くなった人は、これまでにおよそ1000人です。単純に比べられるものではないですが、熱中症も死にいたるということで非常に危険です。

一番暑い時期に登下校する小学生は熱中症に警戒

こどもは体温調節が苦手 環境省 熱中症保健環境マニュアルより一部抜粋
こどもは体温調節が苦手 環境省 熱中症保健環境マニュアルより一部抜粋

特に私が気になったのは、コロナの影響で夏休みが短くなっている小学生。首都圏の学校は、登校は7月いっぱい。もしくは8月7日までの所がほとんど。つまり、小学生は一番暑い時期にマスクをしながら登下校することになります。顔を真っ赤にしてランドセルでびしょびしょになる背中…これはNHKの特設サイトに載っていた情報ですが、マスクをすると口元の温度が3度も上昇するそうです。

首都圏の小学校の状況を取材すると、見えてきたのは、登下校時の熱中症対策が不十分ということです。

コロナ禍における小学校内での熱中症対策は…

・クーラーをつけて換気

・体育の授業はマスクをはずしてもOK

・こまめに水分補給

など、先生の管理下では熱中症対策が取られているように見うけられます。

ただ、登下校時の熱中症対策というと、マスクを外すという喚起は行ってない学校がほとんどのようです。

文科省では、暑いときは「児童生徒の間に十分な距離を保つのを配慮したうえでマスクを外す対応を行なってください。」と呼びかけていますが、登下校時はマスクをしている子供がほとんどなのが現状です。水筒や首に巻くネッククーラー、うちわの持参を推奨している学校もありますが、中には、登下校の水分補給を禁止している学校さえあります。

天気に関係なく傘で熱中症対策する学校も

小学生には難しいかもしれませんが登下校時もソーシャルディスタンスをとってマスクを外すよう、先生や親御さんが指導することが子供を熱中症から守るために必要なのではと思った次第です。そこで提案です!ママ友から聞いた学校のひとつにこんな対策をしている学校がありました。天気に関係なく、傘をさして、距離をとり、マスクを外して登下校する。これなら小学生でもできそうですよね。日傘効果(環境省によると、日向に比べ暑さ指数が最大3度も低下)もあって大人にも良さそうです。

コロナ禍での新しい生活様式が求められる今、夏場、外では傘をさしてソーシャルディスタンスをとり、マスクを外して熱中症対策をする!新しい生活様式にいかがでしょうか?  

参考  環境省 熱中症保健環境マニュアル

    文科省 熱中症関連情報

情報提供してくれたママ友の皆さん、ありがとうございました。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

1996年に気象予報士の資格取得。大分県出身。日本テレビ、NHKを経て、現在は、TBSテレビ気象キャスター。南国から雪国まで住んだ経験を活かし、主婦目線、母目線で天気を解説。著作に『わたしたちも受験生だった 気象予報士この仕事で生きていく』(遊タイム出版/共著)など

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