太古からの信仰が息づく神社~幣立神宮を訪れて~
幣立神宮を知ったのはある記事を読んだことがきっかけだ。
いつか訪れてみたい、と言いながら私の叔母が見せてくれたのはある新聞の切り抜きだった。
熊本の阿蘇から宮崎の高千穂まで車で約1時間ほどであるが、そのルート上に幣立神宮は鎮座している。
何度も訪れている阿蘇からさほど遠くなかったにも関わらず、なぜ今まで訪れなかったのだろう。
鳥居に一歩足を踏み入れると厳粛な空気に包まれる。参道にそびえるように立つ異質な形をした大木にも圧倒されてしまう。
今回は日本古来の自然に対する信仰が息づく幣立神宮を訪れた。
幣立神宮
高天原(日本神話の聖地で神々の住まう場所)神話の発祥の神社と伝えられ、創建の詳細は不明であるが2000年以上の歴史を有するという。
御祭神は神漏岐(かむろぎ)命、神漏美(かむろみ)命、大宇宙大和神、天御中主神、天照大神である。
約1万5千年の命脈を継ぐ御神木
幣立神宮で一際存在感を放っていたのが、檜の巨樹、御神木である。
はるか古に神漏岐、神漏美命が神霊として降り立ち、留まったという。
境内にそびえ立つように並ぶ古木・巨木群
五百枝杉を見たときの感動は忘れられない。その姿形も神秘的だが、力強さも感じるものだった。
最後に
幣立神宮には五色神祭という祭りがある。
五色神祭は世界の神々が集まって人々の幸せや世界の平和を祈る祭りだそう。
どんな願いも叶えてしまいそうな、神秘的で厳かな力を感じる神社を訪れてみてはいかがだろう。