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兵庫県で頭部のない猫の死体が5月から連続発見。住民は「早く捕まってほしい」と訴え

石井万寿美まねき猫ホスピタル院長 獣医師
イメージ写真(写真:イメージマート)

兵庫県で猫を飼っている住民が「毎月、猫が変死する事件が続いていて、なんだか不気味です。早く犯人が捕まってほしい」と口にしました。

兵庫県では、5月から9月までの間に、頭部のない猫の死体が毎月見つかっています。

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兵庫県で頭部のない猫の死体が5月から連続発見

兵庫県内では、5月から毎月、頭部のない猫の死体が発見されています。もちろん、イタチなどの野生動物による襲撃はよくあることですが、頭部だけがない状態で見つかる猫の死体は、不気味なものと感じられます。

5月、福崎町、空き地に頭部切断された猫の死体

5月24日、福崎町で頭部のない猫の死体が見つかり、警察が調べたところ、何者かに鋭利な刃物のようなもので切断されていたことがわかり、警察は動物愛護法違反の疑いで捜査を始めたとNHK NEWS WEBが伝えています。

6月、神戸市北区の墓園、頭部付近がつぶれた猫の死体4匹

6月13日、神戸市北区の市立鵯越墓園で、敷地内の道端に頭部付近がつぶれた猫の死骸が4体並んでいるのを清掃業務の関係者が見つけ、墓園の管理事務所を通じて110番しました。死体は約30メートルの範囲の道なりに等間隔であったといい、神戸北署は何者かが捨てたとみて動物愛護法違反容疑で捜査していると神戸新聞が伝えています。

7月、福崎町、頭部のない猫の死体

7月3日、兵庫県警福崎署は、福崎町西田原の町道で、頭部のない猫の死体が見つかったと発表しました。町内で頭部のない猫の死体が見つかるのは5月に続き2例目。二つの現場は約1キロしか離れておらず、同署は動物愛護法違反の疑いで関連を調べていると読売新聞が伝えています。

8月、姫路市の公園、頭部が切断された猫の死体

8月6日、姫路市網干区大江島の公園内で、頭部が切断された状態の猫の死体を通行人の男性が発見し、近隣の男性住民を通じて「猫が頭と胴体を切断された状態で放置されている」と110番したと産経WESTが伝えています。

9月、太子町、民家敷地内で、上半身のない猫の死体

9月11日、兵庫県太子町蓮常寺の民家敷地内で、帰宅した住民の男性会社員が、上半身がない猫の死体を見つけ110番しました。県警たつの署は動物愛護法違反の疑いで調べていると神戸新聞NEXTが伝えています。

これらの猫の死体の共通点

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野良猫はエサをまともに食べられず、猫同士の喧嘩で感染症にかかり、命を落とすことがあります。その際、通常、猫の頭部は残ります。

しかし、これらの猫の死体については、どれも頭部が欠落しています。例えば、6月に神戸市北区で発見された猫の死体では、頭部がつぶれていました。他の猫の死体についても、鋭利な刃物で切断されている痕跡があります。

これらの状況から、人によって猫が故意に殺害された可能性を考えられます。

ただし、これらの猫を殺害した犯人が同一人物かどうかは明確ではありません。5月と7月に同じ福崎町で類似の手法で猫が攻撃されたことから、犯人が関連している可能性も考えられます。

なぜ、頭のない猫の死体が怖いか?

兵庫県在住のこの飼い主は、複数の野良猫を保護し完全室内飼いしています。飼い主は猫好きなので、猫たちが危害を受けることに対する恐怖を感じています。

さらに、凶悪犯罪者には殺人の前に猫を殺しているケースが多いとされています。猫の次には、子どもたちが危険にさらされる可能性があるかもしれないのです。

神戸で以前、発生した子どもの殺人事件も、近隣で猫が虐待された事件が発端であったため、毎月頭部のない猫の死体が見つかると、その事件を思い出します。ですから、猫を虐待する者がすみやかに逮捕されることを切望しています。

まねき猫ホスピタル院長 獣医師

大阪市生まれ。まねき猫ホスピタル院長、獣医師・作家。酪農学園大学大学院獣医研究科修了。大阪府守口市で開業。専門は食事療法をしながらがんの治療。その一方、新聞、雑誌で作家として活動。「動物のお医者さんになりたい(コスモヒルズ)」シリーズ「ますみ先生のにゃるほどジャーナル 動物のお医者さんの365日(青土社)」など著書多数。シニア犬と暮らしていた。

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