着なくなった昔の着物が、洋服や小物にリメイクして生まれ変わったら…。

着物リメイク作家の柴田まゆみさんが主宰する「吉～KICHI～」の着物地洋服展示販売会が、今日10/4（金）から諏訪市上社近くの柏屋ギャラリーで開かれています。期間は10/9（水）まで。時間は10:00～17:00（最終日は16:00まで）。

柴田さんに、着物のリメイクについての思いをうかがいました。

九州地方出身の柴田さんは、結婚を機に下諏訪町に移住。以来定年まで会社員として勤め、定年後に本格的に着物リメイクを始めたそうです。

服作りは昔から趣味で、暇があれば洋裁や和裁も続けており、着物もずっと好きだったので「定年後には着物に関する仕事がしたい」と考えていたそう。

初めての展覧会のきっかけは、時計造形作家の娘さんの提案から。

娘さんと合同展を開くことになり、最終的には東京、名古屋、京都など全国のデパートで親子展を開催しました。

それを機に本格的に個人活動を開始して、柏屋ギャラリーでの個展も3回目になるそうです。

今回は、ちりめん、しぼり、大島紬などの着物を洋服やバッグ等の小物にリメイクした作品を100点ほど展示販売しています。

長年作りためた作品に加え、新作もあるそうです。

柏屋ギャラリーが上社の東参道沿いにあるため、外国人のお客さんが訪れることもあり、前回はイギリスの方が大島紬のブラウスを買っていったそうです。

着物好きの外国人の方にはたまらないでしょうね！

柴田さんが手にしている袋は「あずま袋」と呼ばれるもので、畳むとコンパクトになり、普段使いに便利。昔の日本人の知恵ですね。

畳むと下の写真（右上のあずま袋）にあるようにコンパクトになります。

時計造形作家の娘さんが、着物の端切れで作ったアクセサリーもあります。

１点もので、表情がそれぞれ違うので、選ぶのも楽しいと思いますよ！

私はこの日の服装に合わせて藍色のイヤリングを購入しました。

さりげないアクセントになり、いい感じです!!

娘さんは現在育児との両立で忙しく、作家活動は以前よりは控えめということですが、今後もう少し落ち着いたら親子展を開催できればとも考えているそうです。

「着物リメイクは、まず型紙を起こしてから、着物をほどいて洗い、アイロンがけをしてからスタートします。その後洋服にしたり、裂き織にしたりして仕上げていきます。着物地は短いので、継ぎ足していかなければいけないのが大変ですね。でも楽しみながら毎日作っていて、楽しくてワクワクしながら縫っているので、私の作品には『良い気』が吹き込まれていますよ(笑)」と柴田さん。

皆さんも「良い気」を受けに足を運んでみてはいかがでしょうか？(笑)

柏屋ギャラリー