「玉冠文化勲章」神田外語大教授が受章!日本から12年ぶり|10月9日「ハングルの日」迎え
「ハングル」は、何をさすものかご存じですか?
「韓国語」のことだと思われている方も多いかもしれません。
本日10月9日は「ハングルの日」なので、今回は「ハングル」と「ハングルの日」についてお伝えしたいと思います。
■「ハングル」とは
「ハングル」は韓国語(朝鮮語)を表記するための表音文字のことで、李氏朝鮮の第4代国王の世宗(セジョン)により、1443年に考案されました。そして、1446年10月9日に「訓民正音」として公布されたのです。「ハングル」と呼ばれるようになったのは、20世紀に入ってからになります。
「ハングル」は「ハン(偉大なる)グル(文字)」という意味が定説です。「韓国語」という意味ではなく、あくまで文字をさすので、「ハングル語」や「ハングルで(を)話す」といった言い方も本来はふさわしくありません。また、「ハングル文字」という言い表し方も厳密には、「偉大なる文字文字」となる重複表現ですね。
「ハングル」は母音と子音の組み合わせで成り立っています。日本語のひらがなやカタカナよりも、規則性といった部分では覚えやすいかもしれません。しかし、発音は日本語にないものも多く、難しい印象があります。
■10月9日は「ハングルの日」
韓国では、「ハングル」が正式に公布された10月9日を「ハングルの日」と定めています。ハングルおよび、その制字原理の独創性と科学性を広く伝え、ハングル愛への意識を高めるための日です。現在は国民の休日となっていて、全国各地でさまざまなイベントもおこなわれます。
■神田外語大学の浜之上副学長が「玉冠文化勲章」受章
神田外語大学(千葉県千葉市)の浜之上幸(はまのうえ みゆき)副学長が、2024年ハングルの日記念ハングル発展有功者叙勲にて、最高位となる「玉冠文化勲章」を受章されました。日本から受章者が選ばれるのは、12年ぶりだそうです。
「玉冠文化勲章」は、韓国文化やハングル発展に優れた功績を残した個人や団体に、韓国政府から贈られる勲章です。
浜之上副学長は1990年代序盤から韓国語普及と大衆化に寄与され、また、30年以上にわたって現代韓国語のアスペクトに関する探究をされています。そのなかで、韓流ブームの礎(いしずえ)を築かれた功績と研究業績などが高く評価されたということです。
浜之上先生は、私(筆者)の大学時代の恩師でもあります。
いつも穏やかで優しく、韓国のサッカーにも精通されているので、時おりサッカー情報も交えながら、楽しく韓国語を教えてくださいました。発音に関しても分かりやすく、その細かい違いを示してくださったのを、よく覚えています。
浜之上先生、このたびは、「玉冠文化勲章」受章おめでとうございます!!!!!
“韓国歴” 30年以上の翻訳者兼ライターです。
長年の翻訳・取材経験などを生かし、さまざまな視点から韓国の記事を執筆中!
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