【橋本市(高野山エリア)】柿の葉寿司を店内で落ち着いて頂ける貴重な専門店
和歌山(と奈良の)の郷土料理である柿の葉寿司。
県外から和歌山に旅行に来てもらったら、固くなる前のものを現地で食べて欲しい。
友人が和歌山に遊びに来たら、一緒に柿の葉寿司を食べたい。
と思っても、柿の葉寿司の持ち帰り店はたくさんあるものの、店内で作ったものを店内で座って話をしながらゆっくり食べられるところがない!
ということで(私の担当エリアで)探してみたら、ありました。
橋本や奈良の方にはお馴染みのお店「柿の葉ずしヤマト」。
私が子供の頃は親が五條市に定期的に用事があり、一緒に連れて行ってもらった際のご褒美は今は亡き橋本の不二家の食事か、五條市のヤマトの柿の葉寿司でした。なので自分にとっては想い出の味です。
当時は無かった橋本店ですが、今こちらでは店内飲食でゆっくりしながら柿の葉寿司を頂けます。
柿の葉ずしヤマトに対しての自身の想い出補正だけではなく、ヤマト自体は奈良の会社ですが、使っている柿の葉は和歌山県かつらぎ町産のものを使い、塩漬けして通年で使われています(生葉の時期もあります)。また、社長さんは出自が和歌山出身の方でした。
小さい頃から意識せずヤマトの柿の葉寿司を食べていましたが、今回、橋本店にお邪魔させて頂きお店の方からお話を伺いました。(お店の方が対応して下さるものかと思っていたら、社長が居られてちょっとビックリ。挨拶だけで終わること無く、途中退席することなく最後までお付き合い下さいました)
柿の葉寿司のコダワリ
・シャリにこだわり、新潟の特定の地域のコシヒカリのみを使用。
・機械で包むメーカーもある中で、こちらは手包み。
1枚ごとにバラツキのある柿の葉の大きさに合わせて手で優しく包みます(確認しながら包むのでご飯を葉できちんと包み、ご飯が乾燥するのを防ぐ)。
・他社と比べた味の特徴として、シャリは甘口、サバやサケの塩加減は濃い目に調整。(さらに細かく、夏場は濃い目、冬場はさっぱりめに感じられるよう社長自らが毎日食べて確認して調整)
社長オススメの食べ方
・(お持ち帰り後は)常温保管
・日にちが経つと固くなるので、出来るだけ早く食べて欲しい
(夏場は1日経ってもそれほど固くはならない。冬場固くなったものは、ストーブの天板で面を転がしながら焼くと美味しい)
実際に店内で頂きました。
柿の葉寿司屋さんごとに、塩気・酸味・甘み・生臭さの違いがありますが、以下私の感想です。
サバは、言われたほどには塩気は感じず、さっぱりした甘さに、優しい酸味、サバの脂も乗っていました。
サケは、サバよりも塩気の効いた柔らかめの切り身で、サケの脂も乗っていました。
シャリは、ふんわり軽く押してある崩れるようなシャリではなく、全体的にもちっとしながらしっかり詰まっているシャリでした。家庭で作るとしっかり押しをかけるので、それに近い密度。かといって固すぎるわけでもありません。
両者とも、酢はほとんど主張してこないので、酢の効いてる柿の葉寿司が苦手な人にも向いています。
取材時の時期(7月)は生葉使用ということで、葉の香りも楽しめました。
どちらも美味しい。
翌日以降の柿の葉寿司の味
・サバ焼く前→味が馴染みすぎて美味しいんだけれど特徴無くなった。
・サバ焼いた後→馴染んでいた脂が加熱で溶け出して香りとコクが復活。2日目以降はサバは焼いた方が美味しい。しめサバの味や匂いが苦手な人も焼いたものは食べやすいと思います。
・サケ焼く前→当日よりも塩気が馴染んでいて美味しい。
・サケ焼いた後→ホテルの朝食の焼きシャケ感。焼いても焼かなくてもサケはどちらも美味しい。
その他のメニュー
なお、今回は好物の柿の葉寿司は何個でも食べられるので「柿の葉寿司だけ」食べたかったのでその写真になりますが、店内では柿の葉寿司単品以外のメニューも色々あり、好みに合わせてご注文できます。
その他に橋本店では、
・その場で手作りしたお弁当や巻き寿司をテイクアウト可能
・サバの棒寿司も販売
・和歌山県内のお土産も置いてあります。
皆様、店内でゆっくり作りたての柿の葉寿司を味わい、買って帰って翌日以降に馴染んだ柿の葉寿司の焼きも是非お楽しみ下さい。2度美味しい。
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「柿の葉ずしヤマト 橋本店」
住所:和歌山県橋本市市脇712−1
営業時間:8時00分~19時00分 (ランチメニューは11:00~15:00)
定休日:なし
電話:0736398010