デビューから20連勝を飾ったキューバ人ヘビー級
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00275610/title-1641163956439.jpeg?exp=10800)
"キューバの閃光"と呼ばれるWBCヘビー級5位のフランク・サンチェス(29)が、プロデビュー以来20連勝をマークした。現地時間元旦にフロリダ州ハリウッドで催されたルイス・オルティスvs.チャールズ・マーティン戦のセミファイナルにおいてである。
第10ラウンドにダウンを奪い、3人のジャッジ全員が100-89と採点しての白星だった。
![(C)Ryan Hafey/Premier Boxing Champions](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00275610/image-1641164012142.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
「カネロがサポートしてくれているんだ。同じジムで練習させてもらっている。だからこそ、俺は成長している。彼が何よりのモチベーションとなっているよ」
と、試合後に語ったサンチェス。
確かにこの日の対戦相手であるクリスチャン・ハンマーとは力の差があり過ぎた。とはいえ、粗さが目立ったのも事実である。
![(C)Ryan Hafey/Premier Boxing Champions](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00275610/image-1641164038459.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
身長193センチ、リーチ198センチの恵まれた体格を生かし、アマチュアのキューバ・ナショナル王者としてプロに転向したサンチャスだが、この日はハードパンチでKOを狙うことばかりに気を取られていた。パンチに強弱が見られず、試合の組み立てに難があった。
ルーマニアで誕生しドイツ在住のハンマーは、2019年以降、5戦して2勝3敗。直近である2021年10月のファイトもKO負けだった。サンチェス戦も咬ませ犬として呼ばれた34歳であった。
![(C)Ryan Hafey/Premier Boxing Champions](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00275610/image-1641164073029.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
サンチェスは鋭いジャブと再三のボディブローを放ったものの、26勝(16KO)9敗となったハンマーの粘り強さの方が、印象に残った。
「新年を勝利で飾れて幸せだ。キューバ人ファンの前で、メインのルイス・オルティスのKO勝ちとセットで喜びを届けられた。マイアミは最高だね」と結んだサンチェスだが、世界タイトル挑戦の機会を得られるだろうか。その前に、ルイス・オルティスとのキューバ人ヘビー級対決が決まれば面白い。