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MOKU Desktop Chair - Macworldで注目を集めた日本の親子のマイクロメイカー

松村太郎ジャーナリスト/iU 専任教員
天然素材の美しく暖かい製品は、海外でも評価が高い。

「The Ultimate iFan Event」と銘打たれサンフランシスコで開催されたMacworld/iWorld 2013で、米国のブロガーに「会場で唯一欲しくなった」(Cult of Mac)と言わしめたのは、日本のAtelier MOKUのDesktop Chairでした。日本でも購入することができます。

この製品は「ノートパソコンを立て掛ける椅子が欲しい」という作り手のアイディアからスタートしたそうですが、美しい形と天然素材が醸し出す暖かい雰囲気から、欲しいという人が多くなり、Campfireでプロジェクトを立てて、製品開発の母体とDesktop Chairの量産に向けた資金調達をして、達成。製品化にこぎ着けました。

Atelier MOKUの東舘英之さん・将之さん。
Atelier MOKUの東舘英之さん・将之さん。

Macworld/iWorld 2013にブースを構える、Atelier MOKUの東舘英之さん・将之さん。親子で、工業デザインと木工技術というそれぞれのメジャーが融合させ、MOKUの美しいプロダクトを作り上げました。

ウェブサイトに紹介されている「現代のデバイスに合うカタチを、天然素材から創り出す」というコンセプトは、冒頭のレビューにもある通り、きちんと海外の人にも伝わっており、同じ日本人として嬉しくなります。日本にはこうした確かな技術と、世界に通用するアイディアがたくさん蓄積されています。私自身も、こうした物にたくさん出会い、世界の人に紹介する仕事ができればと思っています。

ちなみに、次回作として展示されていたのは、今度はMacBook Airを開いて設置することができるワークステーション用の製品。こちらも楽しみです。

ジャーナリスト/iU 専任教員

1980年東京生まれ。モバイル・ソーシャルを中心とした新しいメディアとライフスタイル・ワークスタイルの関係をテーマに取材・執筆を行う他、企業のアドバイザリーや企画を手がける。2020年よりiU 情報経営イノベーション専門職大学で、デザイン思考、ビジネスフレームワーク、ケーススタディ、クリエイティブの教鞭を執る。

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