米国進出を果たした12戦全勝8KOのスーパーバンタム級
11戦全勝8KOのドミニカ人、WBAスーパーバンタム級11位のルイス・ヌネスが米国デビューを果たした。対戦相手は10戦全勝5KOのジャイボン・ガーネット。このファイトはフェザー級で行われた。
無敗同士の潰し合いが予想されたが、試合は一方的にドミニカンが支配した。
ガーネットは、私が長く取材したKing of Junior Welterweight(現スーパーライト級)の故アーロン・プライアー<※彼について詳しく知りたい方は拙著『神様のリング』(講談社)をお読みください>と同じオハイオ州シンシナティの出身ということもあり、応援したくなったが如何せんレベルが違った。
22歳の誕生日に米国でのデビューを飾ったヌネスは、オープニングベルから思い切りよくパンチを振るう。その荒々しい攻撃を、ガーネットは終始持て余すしかなかった。
結局、3人のジャッジすべてが100-90と採点し、ヌネスが世界ランカーの力量を見せ付けた。
ガーネットはなす術の無いまま、試合終了のゴングを聞くしかなかった。
勝者は言った。
「素晴らしい内容だっただろう。ジャッジの採点に異論は無いよ。全てのラウンドで俺がポイントをとったさ。攻撃はもちろん、ディフェンスも良かっただろう。ガーネットはいい選手だが、俺を痛めることはできなかったな。早目に次の試合を組んでほしいね」
世界ランカーとして米国に進出し、当地でのデビュー戦に勝利したヌネスは、これから本格的に世界タイトルを目指した戦いが始まる。SHOWTIMEが今回の試合をオンエアーしたことも好材料だ。
どこまで上っていけるだろうか。