【子どもが迷う要因になる?】夫婦で育児の方針が合わないんだけど…どうやって統一したらいい?
相談です。
2歳のイヤイヤ期の息子がいます。
子育てについていろいろ勉強していくうちに、なるべく息子に対して感情的に怒らないようにしなくてはと思うようになりました。
そのため、私はなるべく息子に対して怒らないようにしているのですが、旦那はけっこうきつく叱るので本当にやめてほしいです。(叩いたり、暴言を吐いたりはありません)
私が何度優しく言って、と言っても、旦那は『やってはいけないことはちゃんと言わないと』といって取り合ってくれません。
どうしたらよいでしょうか?
こんな相談をいただきました。
夫婦で子育てを頑張りたいと思っても、子育ての方針が合わないと困ってしまいますよね…
実は、育児方針を絶対に夫婦で揃えなければならないと考えていることが悩みの原因なんです。
そこで、今回は夫婦で育児方針が合わないときにどうすればよいのか解説していきます。
この記事を読むことで、夫婦で育児方針が違うことへのメリットに気づけるでしょう。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
夫婦で育児方針が揃わなくても大丈夫
結論から言ってしまうと、夫婦で育児方針を100%すり合わせなくても大丈夫です。
というか、100%一致させることは違う人間である以上不可能でしょう。
子育てをしていると、夫婦で意見が一致しないということはよくある話です。
夫婦で意見が一致しないことは、まとまりがなくあまりよくないように思いますが、子どもにとっては偏りが少ないバランスの取れた状態といえます。
つまり夫婦で育児の方針が異なることに対して、あまり悲観的になる必要なく、むしろ幸運という捉え方もできます。
今回のケースでは、どちらの立場も間違っていない
この相談者さんの例では、母は叱る場面では感情的にならないように子どもに接しており、父はやってはいけないことについては厳しく伝えています。
旦那様も体罰や暴言はないとのことなので、この夫婦の子どもに対するしつけは、どちらも間違っていないと私は考えます。
母のように感情的にならずに諭すことは、理想的な対応だと思われがちです。
しかし、
・人を傷つけるようなことをした
・自分の身が危険になるようなことをした
・社会のルールに反することをした
この3パターンについては【やってはいけないこと】だといつもの注意とは違ったトーンで伝えることも大切だと考えます。
統一すべき育児方針について、話し合いの進め方
育児方針が異なることへのメリットはありますが、意見をひとつにしなければならない場面はいくつか発生します。
子どもや家族の安全にかかわる部分や、家族独自のルールなどがそれにあたるでしょう。
話し合いをするときには、以下の3点について注意してすすめていきましょう。
1 互いに歩み寄る
頭から聞く耳を持たない態度を取ってしまうと、パートナーは面白くないでしょう。
相手の感心できるところを言葉に出すことで、パートナーの言動が軟化し、話し合いがスムーズに進みます。
2 子どもにとって何がベストかを考える
「私はこうしたい」という意見のぶつかり合いで、子どもがそっちのけになってしまうということもあります。
「何をしてあげることが子どものとってベストか」という視点を持って話し合いをすることが大切です。
3 どうしても相手の育児方針に納得いかない場合は理由を伝える
子育ては正解がなく、どの親も模索しながらやっていることでしょう。
育児方針にジャッジを下すことは難しいですが、違和感を覚えた場合は、根拠や研究結果などからやめてほしい理由をわかりやすく伝えましょう。
例えば
・叱るときに人格を否定するような言葉は避けてほしい
冗談のつもりで子どもにとって不快なことを言わないでほしい
⇒根拠:暴言や人格の否定は子どもの感情機能不全の原因になるから
・子どもに対して、叩いたり暴言を吐くことはやめてほしい
⇒根拠:子ども同士のトラブルで手を挙げることを学んでしまうから
こういったかたちです。
感情だけではなく、客観的な理由や科学的根拠を示された方が、人は納得しやすいからです。
夫婦の違いを楽しんで!完全に一致しなくても大丈夫
子どもはいつも親の庇護下にいられるわけではありません。
保育園の先生たち
祖父母や友人
学校や習い事の先生
社会で関わるありとあらゆる人たち
こういった人たちがすべて母と同じような対応をすることは絶対にありえません。
子どもは社会と交わるにつれ、自分が起こしたアクションに対して周囲からさまざまな反応がかえってくること、その反応はすべてが同じようなものではないことを学んでいくことになるでしょう。
自分の親である父と母であっても反応は異なっている、ということを幼いうちから経験できることは、その子の心身の成長を柔軟にしていきます。
夫婦でコミュニケーションをとりながら、違いを排除していくのではなく受け入れていきましょう。
こうした夫婦での話し合いを子どもが目にすることで、コミュニケーションをとることの大切さも一緒に学んでいくことができます。
最後まで読んでいただきありがとうございました!