【要注意】痛い思いしなきゃわからないこともあるでしょ【体罰で子どもが学んでしまうたった一つのこと】
子どものしつけをするときに、
・たたかないとこの子はわからないのよ!
・自分がやったことを思い知らせないと、また繰り返すだろ?
こんな風に考えて、子どもに手を挙げていませんか?
見えにくい、しつけの現状
突然ですが、乳幼児健診を受けた時のことを思い出してみてください。
子どもに手をあげた
大きな声で怒鳴った
外に出した
長時間食事を与えなかった
子どものみを残して外出した
しつけのし過ぎがあった
子どもの口を塞いだ
子どもを激しく揺さぶった
そんな風な項目があったと思います。
さあ、あなたはこのアンケートにどう答えましたか?
今のあなたは、このアンケートにどう答えますか?
アンケートにつくチェックはごく少数
私は幼児健診や保育園での勤務に携わってきましたが、このアンケートにつくチェックはごく少数です。
時々、感情的に怒鳴った、しつけのし過ぎがあった、手をあげた等にチェックがついている場合もありますが、ほかの項目へのチェックはあまりみません。
ほとんどの方が
「どれにも当てはまらない」
と答えるんです。
実態はどうなんでしょうか。
そう考え、匿名でSNS上でアンケートをとってみたことがあります。
SNS上のアンケート回答者は約8割が不適切な怒り方を経験
とあるSNSでとったアンケートでは、子どもに対して怒鳴った、手をあげた、どっちらの経験もあるという人が約8割となっています。
これは少し衝撃的な結果だったのではないでしょうか?
実は、このアンケート回答者の中には新生児や乳児の保護者も含まれています。
個人的にですが、私が一番子どもに対してイライラを覚えていたのは2~3歳のころです。
いやいや期、魔の3歳は相談を受けることも多かったので、その年代に限定したアンケートをとると、もしかしたら結果が変わってくるかもしれません。
痛い思いをしてもわからないよ
子どもに対して、叩いたり怒鳴りつけたりしたとき、きっと子どもは一時的にとまります。
言うことをきいたようにみえるでしょう。
でもこれは、【恐怖】に支配されてうごけなくなっているだけです。
子どもは痛い思いをして、「自分がしたのは悪いことだった」と思い知るのではなく、【あること】を学んでしまいます。
子どもを叩くなど、痛い思いをさせていうことを聞かせた場合、子どもは痛い思いをした原因を考えるのではなく
【自分も気に入らないことがあれば暴力や怒鳴ることで解決しよう】
と学習してしまいます。
結果、お友だちに対して叩いたり怒鳴ったりしてトラブルになる恐れもあります。
しつけだと思ってやっている場合は今すぐやめてください。
子どもに手をあげてしまったら…
自分の感情がコントロールできず、抑えられずに手を挙げてしまったり怒鳴ってしまったらどうしたらいいのか。
その場合は、必ず子どもに対して謝るようにしてください。
親でも間違えることがある、ということをしっかり認めて謝るのは、子どもをひとりの人間として尊重するメッセージです。
これによって、支配的な親子関係にならずに済むのです。
私は子どもの命を守ることがもっとも大切なことだと考えています。
子どもの命を守るためには、親の心もしっかり守られていなくてはなりません。
しつけだと思って叩いたり怒鳴ったりするのではなく、自分の感情をコントロールできなくて叩いたり怒鳴ったりしてしまうのだ、と悩んでいる方はぜひ一度相談してください。
相談を受ける立場の方は、【叩いてしまった、怒鳴ってしまった】と親から相談されたときに頭ごなしに正論をぶつけるのはいったん待っていただきたいです。
信頼関係ができていないうちに正論をぶつけられた親がどう思うかというと、
・わかっているけどできないんだ
・いつもやっているわけではないのに
・せっかく勇気をだして相談したのに
・もうこの人には話したくない
・子どものせいで私が怒られた
これは実際に相談をくれた方々が話してくれた気持ちです。
叩いたり怒鳴ったりするのを肯定するのではなく、それに至った気持ちに共感と理解をしめし、どうすればいいのかを一緒に考えていってほしいのです。
だめなことだ、と断罪するのは簡単です。
親と一緒にどうすればいいのか考え、適切な対応についてともに学んで練習していくことが、ただ正論を諭すよりも子どもの未来を明るくすると信じています。
これからも理性的な子どもに育てるための情報を発信していきます。
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最後まで読んでいただきありがとうございました!