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「いい子」を強要していない?いい子症候群に効果的!親がたったひとつ意識すべきこと

もあ指導しないゆる保健師

子どもに礼儀正しさや従順さを教えることは、社会生活をする上で必要なことです。

しかし、「いい子」への強要が子どもにとって大きな負担になることがあります。

こうした負担から生じる「いい子症候群」とは、親が子どもに対して過度な期待を抱き、その期待に応えようとするあまり、子どもが自己表現や自己肯定感を犠牲にしてしまう状態を指します。

そこで、この記事ではいい子症候群が子どもの成長に及ぼす影響や、対策について詳しく解説します。

いい子症候群の特徴とは

いい子症候群とは自己を抑圧し、他者の期待に応えようとする傾向を指す心理学用語です。

この行動は通常、幼少期に形成され、成人期にまで影響を及ぼすことがあります。

まず、いい子症候群の子どもは他人の期待値を満たすことに多くのエネルギーを費やします。

自分の感情や欲望を抑え、他人が彼らに求めることに対応するために自分を犠牲にする傾向がみられます。

また、こうして自分の感情や欲求を抑圧するため、しばしば自己否定に陥ることがあるでしょう。

他人のために行動することが自己価値の源となり、その結果として自尊心の低下を招いてしまいます。

周囲からの期待といい子症候群の関係

周囲からの期待が続くと、いい子症候群の子どもは自己価値を外部化する傾向があります。

つまり、自己価値は自分自身の内面的な感情や欲求よりも、他人からの評価や承認に依存するようになるのです。

これは自己を否定し、他人の期待を満たすことに価値を見いだすパターンともいえるでしょう。

また、こうして周囲からの期待に応じることは、しばしば子どもに過度のストレスと疲労を与えることがあります。

自分の感情や欲求を無視し、他人の期待を満たすために自分を犠牲にすることが継続することで、場合によっては心身の健康に悪影響を及ぼす可能性もあるでしょう。

いい子症候群に効果あり!意識してほしいたったひとつのこと

子どものいい子症候群を防止するために、親がたったひとつ意識すべきことは、子どもに選択肢を与えるということです。

子どもに選択権を与えることで自己の意志を認識し、それを表現する能力が育ちます。

これは子どもの自主性の発展につながり、自己の感情や欲求を尊重することの重要性を理解する基礎となるでしょう。

子ども自身が選択権を持てば、自分自身の感情を理解して適切に表現することにつながります。

これは、他人の期待を満たすために自己を抑圧することからくるストレスと疲労を軽減するのに有効です。

まとめ

いい子症候群は、周囲が子どもに押し付ける理想像が原因で生じる問題です。

そうならないためには、日頃から子どもの個性や興味を尊重し、まずは思いきって子どもに選択権を与えてみましょう。

子ども自身が自己の意思を尊重することを学ぶことで、他者の期待に迎合することなく自己を表現することができます。

ぜひ、今日から実践してみてくださいね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

指導しないゆる保健師

子どもの笑顔が増える楽メンタル☆.*子どもの理性を育てて、穏やかで充実した子育てライフを送ろう!脳科学×心理学、たくさんの家族と関わってきた経験をもとに子育てに役立つアレコレを発信していきます♪毎週金曜日21時30分更新(不定期更新あり)保健師&ライターとして活動中です(^-^)

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