東京都心では無降水日数記録が継続中、66年前の最長記録に並ぶ可能性は?
カラカラ続く、火の用心
きょう10日(火)は冬型の気圧配置が一時的に強まり、日本海側を中心に雪や雨が降っています。
関東平野部でも宇都宮など一部で小雪の舞った所がありますが、東京都心は相変わらずカラカラ状態が続いていて、さらに明け方から強い北風が山を越え、フェーン現象を起こしているため、なおさら空気が乾き、東京都心の最小湿度は25%まで下がっています。火災が延焼しやすい気象条件ですから、引き続き、火の元に十分な注意が必要です。
ところで、東京都心は昨年のクリスマス前から全く(一滴も)降水がなく、無降水日数が継続しており、記録的な長さとなってきています。
きょう10日(火)で、無降水継続は19日目
上図は東京都心の昨年12月下旬からの気象表です。
12月22日(木)に雨が降った後、23日(金)から無降水(ーー)が継続しており、きょう10日(火)で19日継続中となっています。(午後2時現在)
この無降水記録、10日から2週間程度の継続はけっこうあるものですが、それ以上になると、次第に記録的な長さ、カラカラ状態となっていきます。
無降水記録の過去1位は23日継続
上図は東京都心の1886年以降の無降水継続日数の記録です。
20日以上に及ぶ長い記録は合計6回記録しており、このうち1962年の夏季の記録を除いては、いずれも冬季に記録したもので、特に今回と同じく、年越し近辺は無降水記録の出やすい時期だとも言えるでしょう。
東京都心はきょう10日(火)で暫定19日継続の記録となっており、あす11日(水)で3位タイの20日継続となり、今週末まで続けば、66年前の過去1位の記録23日継続に並ぶことになります。
23日継続の可能性は?
上図はウェザーマップ発表の16日間予報です。
この先、冬型が緩んだ後、移動性の高気圧に覆われため、13日(金)までは降水現象の可能性はかなり小さいと言えるでしょう。13日(金)まで無降水だと22日継続で、単独で2位の記録となります。
そして14日(土)まで無降水ならば、23日継続で、66年前の1位の記録に並ぶことになりますが、今のところ、予報は曇りとなっています。というのも、高気圧が抜けた後、日本付近を低気圧や前線が通過するためで、東京都心は雨雲が山で弱まり、降水現象が弱まるパターンではあるものの、ぱらつく程度の降水は考えられる状態です。
もし14日(土)に無降水が継続したとしても、15日(日)は南岸低気圧が東進するため、東京都心でも降水の可能性は高く、曇り一時雨の予報となっており、無降水記録は今週末で途切れる可能性が高いとみられます。
とはいっても、まだまだ3日から4日程度は極度のカラカラ状態が続きますので、引き続き、火の元、火の取り扱いに十分ご注意ください。