【熊本市】約30年ぶりの熊本開催。2月10日(土)から開催のミュシャ展をいち早く紹介。
アール・ヌーヴォーの代表的な画家のひとり、アルフォンス・ミュシャ(1860〜1939年)の多彩な作品を揃えた「ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者」が2月10日(土)から熊本市現代美術館で開催されるということで、前日に内覧会に参加させていただいたのでいち早く概要を紹介します。
まず、今回の展覧会の画家を簡単にご紹介します。
アルフォンス・ミュシャは1860年に現在のチェコ共和国南東部、オーストリア=ハンガリー帝国領 南モラヴィア地方のイヴァンチッツェに生まれました。1894年に当時の人気女優サラ・ベルナールの演劇「ジスモンダ」ポスターを手掛け、翌1895年にサラ・ベルナールと正式に契約しその後6年間にわたりポスター・舞台装置・ジュエリーなどを担当しアール・ヌーヴォーを代表する作家となりました。
チマル・コレクションとして、ミュシャの故郷チェコ共和国モラヴィアに住む個人コレクターの医者のズデニェク・チマル博士が収集したコレクションなど出展作品169点を展示しています。
それではミュシャ展会場に入ります。
展覧会は第1章から5章にわけ、ミュシャ作品の全貌を紹介しています。
入館してすぐ、「ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者」ショートムービーが放映されています。ショートムービーの長さは約6分ですが初めての方にはぜひ見てからの観覧をおすすめします。
第1章は「挿絵画家としての出発」として、書籍・ポストカード、カレンダーなど初期の仕事の数々が展示されています。
第2章は「成功の頂点- ポスターと装飾パネル」として、有名な「ジスモンダ」のポスターをはじめ、装飾パネルなどミュシャ芸術の頂点の作品群を紹介しています。
第3章は「生活のなかのデザイン」として、自らの作品を積極的に広告に利用したはじめての芸術家として、切手や紙幣・宝飾品など生活の中で用いられた様々な商品のデザインを紹介しています。
第4章は「プライヴェートな生活の記録」として、身近な人々と生活を写した写真家として知られるミュシャが撮影した写真や、芸術家になる前の学生時代のノートに書かれた素描などを紹介しています。
第5章は「唯一無二のオリジナル作品」として、唯一1点しか存在しないオリジナル作品を多数所蔵するチマル・コレクション作品の中で素描や油彩など貴重な直筆作品を紹介しています。
関連小企画では「小企画:熊本市現代美術館コレクションにみるマルチ・アーティスト」として、ミュシャのマルチ・アーティスト的活動と共通性を感じる熊本現代美術館所蔵のコレクションを紹介しています。
展示会の出口手前には、ミュシャ作品にまつわるポストカードや作品集・ポスターなどが販売されています。コラボ商品やお酒なども取り扱っています。
ぜひ、自らの目で見てお気に入りの商品を購入してください。
2月10日(土)11:00〜12:00開催のミュシャ展開幕記念ミニトークの当日整理券兼椅子券は10:15からホームギャラリー入口で先着50名にて配布されます。ちなみに整理券なしでも立ち見で入場できます。
館内のミュージアムショップでもミュシャ関連グッズの購入もできます。
観覧料:一般1,500円、シニア(65歳以上)1,200円、学生(高校生以上)1,000円、中学生以下無料
チケットは熊本市現代美術館の他、ローソンチケット(Lコード 82717)、セブンチケット(セブンコード 103-557)、楽天チケットほかで購入できます。
先に紹介した10日開催のミニトーク他、講演会や学芸員と巡るギャラリーツアーなど期間中のイベントもあります。詳しくは熊本市現代美術館のWEBサイトをご確認ください。
熊本での開催は約30年ぶりのミュシャ展。この機会にぜひ訪れてみては。
- 名称:熊本市現代美術館
- 住所:熊本市中央区上通町2-3
- 電話:096-278-7500
- 開館時間:10:00~20:00(入場は19:30まで)
- 開催時期:2024年2月10日(土)〜4月7日(日)
- 休館日:火曜