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源泉かけ流しばかり!「湯の質が高い栃木県の温泉地」5選

高橋一喜温泉ライター/編集者

温泉天国である日本の中にあって、栃木県は名湯が集まるエリアといえる。特に北部に湯量豊富な温泉地が多い。また、自然豊かで都心からのアクセスもよいのも魅力だ。

そこで今回は、湯量が豊富で、源泉かけ流しの湯船が多い栃木県の温泉地を5カ所紹介したい。

塩原温泉郷(那須塩原市)

箒川沿いの谷間に連なる11の温泉地は、「塩原温泉郷」として知られる。渓谷沿いに建つ旅館の多くは、川に面した露天風呂が名物。温泉地ごとに泉質が異なる上に、ほとんどがかけ流しだ。なかでも奥塩原元湯温泉と奥塩原新湯温泉は、山あいの静かな環境であるとともに、濁り湯の名湯で、温泉ファンの支持が厚い。

那須温泉郷(那須町)

皇室が静養に訪れる那須御用邸がある那須岳南麓に位置する。歴史ある那須湯本温泉を中心に「那須八湯」と呼ばれる温泉が点在する。小さな民宿から高級旅館までバリエーション豊か。小さな湯治宿が並ぶ那須湯本温泉を拠点に、日帰り温泉「鹿の湯」や共同浴場に通うのがおすすめ。そのほとんどが源泉かけ流しである。そのほか、北温泉や大丸温泉など秘湯感の漂う一軒宿もおすすめ。

奥鬼怒温泉郷(日光市)

「関東最後の秘湯」と呼ばれる山深い温泉地。加仁湯、手白澤温泉、日光澤温泉、八丁の湯の4つの温泉宿で構成され、それぞれ異なる源泉がかけ流し。基本的に女夫渕から徒歩でアクセスすることになり、約1時間半の道のりである(加仁湯と八丁の湯は宿泊者のみ送迎あり)。アクセスはラクではないが、その分、野趣あふれる露天風呂と大自然に癒やされる。

日光湯元温泉(日光市)

金精峠の麓にある山の温泉。湯ノ湖の畔に温泉街が構成されている。泉質は乳白色に濁る硫黄泉で、温泉情緒あふれる湯船をもつ宿が多い。その多くがかけ流しだ。山間部にある温泉地なので、歓楽街的な賑やかさとは無縁で、ひとり旅にも向いている。温泉街にある温泉寺にも源泉が引かれており、日帰り入浴が可能だ。

湯西川温泉(日光市)

鬼怒川温泉からさらに電車とバスを乗り継いだ先に湯けむりを上げる。壇ノ浦の合戦に敗れた平家の落人が、河原に湧き出る温泉を見つけ傷を癒したと伝えられる歴史の古い温泉地だ。川沿いに露天風呂をもつ宿も多く、ロケーションは抜群。やわらかな透明湯がかけ流しにされている宿が多い。

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3800超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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