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「予想だにしない結末」に「そんなことって..」雑木林の湿地帯で見つけた「もう1体」の『舟地蔵』藤沢市

ころんころライター(藤沢市)

【プライスレス藤沢】
~藤沢の魅力を再発見~

藤沢市内で見つけたプライスレスな情報シリーズ。78カ所目は藤沢市大庭にある『旧舟地蔵』です。

『舟地蔵』と言えば、藤沢厚木線(43号)の「舟地蔵交差点」の近くのこちらですよね。

近づいてみたら、まさに「舟」に乗っていた『舟地蔵』。前回の記事ではその衝撃の姿をご紹介しました。

参考記事:【藤沢市】近付いてみたら衝撃の姿だった。悲しい伝説が残る「舟地蔵」の正体

あれから約2年。「住宅街の雑木林に、もう1体の『舟地蔵』が眠っている」というにわかに信じがたい話を耳にした筆者(以下『旧舟地蔵』)。

一体それはどこにあり、どんな姿をしているのか。またなぜ雑木林に眠るのか…その真偽を確かめるべく現地に向かいました。

場所は同じく藤沢市大庭。先ほどの『舟地蔵』から徒歩15分ほどの場所です(筆者は下のマップの黄色いルートで現場へ。車での通り抜けは厳しい)。

勾配45度はありそうなうっそうとした道を歩くこと約5分。

住宅街の田舎道に出ます。下の写真中央に写る小さな森(雑木林)を目指し進むと…

そこには“もう1体”の『舟地蔵』が…!

どこからか湧き水でも湧いているのでしょうか...

湿地帯のような水たまりの中で、『旧舟地蔵』が舟に“横向き”に鎮座していました。

『舟地蔵』と『旧舟地蔵』を比較すると、ふっくらとした姿で安らかな表情を浮かべる『舟地蔵』に対し…

『舟地蔵』
『舟地蔵』

やや細身でどことなく物悲しい表情の『旧舟地蔵』。

『旧舟地蔵』
『旧舟地蔵』

首元の凹凸は廃仏毀釈(仏教を廃する運動)による跡かもしれませんね、石仏としては『舟地蔵』よりも古く感じます。案内板や御堂もなく、なんだか切ない...。

ちなみに「公益財団法人 藤沢市まちづくり協会(外部リンク)」のホームページに、約54年前の『舟地蔵』の写真が載っていました(この写真から考えると『旧舟地蔵』は1970年より前のものということでしょうか)。

『旧舟地蔵』について、藤沢市ほか各方面に問い合わせてみましたが、これほど地域にまつわる石仏でありながら、何一つ有力な情報が見つからないという想定外の結末。

「今の舟地蔵ができたあと、ここに移されたらしい」「元々この場所にあった」「旧舟地蔵に関する情報はどこも保持していない」「元は台座に縦向きに乗っていた」など、どれも確証の得られない奇説ばかりが出てきました。

「いつから、なぜこの場所に眠るのか?」その理由はわかりませんでしたが、撮影をしている間、地域の人が「草取りしてやらんでごめんよー!」と『旧舟地蔵』に声をかけて通り過ぎていったことから、付近の住人に大切に守られているのが伝わってきました。

気になる方は、筆者とは逆の東側ルートで訪れてみてください。その方が楽に足を運べます。

基本情報
『旧舟地蔵』
住所:藤沢市大庭803-8
※駐車場は無いため、行かれる際は公共交通機関をご利用ください。

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ライター(藤沢市)

湘南エリアの複数メディアや紙面、昭文社「まっぷるトラベルガイド」などで、記事執筆&撮影を担当。取材スポットは1000ヶ所超え。そんな取材後記や、徒然なるままのゆるゆる日暮らしを、Instagramに綴っています。ほわっとあたたかくなる「神奈川県藤沢市」の情報をお届けできたら幸いです。※毎週日曜の20時10分に、LINEを通じて1週間分の記事を「まとめてお届け (ダイジェスト配信)」しています。友だち追加すると、藤沢市の話題(特に美味しいもの情報)に困りません。

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