【注意】やらないと枯れるかも!?梅雨のガーデニングで重要な作業を園芸のプロが解説
突然ですが、花が終わった植物、そのままにしていませんか?
そのままにしておくと、弱って最悪枯れてしまう恐れも…。弱らせないためにも「切り戻し」という作業をする必要があります。
「切り戻し」はガーデニングの中でもとても重要な作業なんです。
でも、いつ切り戻せばいいの?どこで切り戻せばいいの?と疑問に思いますよね。
コツを知ってしまえば、切り戻しは簡単なんです。
切り戻しとは
まず「切り戻し」とはどういう作業なのかをお話しします。
「切り戻し」は、草花の伸びすぎた茎を切り詰めることです。
切り戻しは、4つの目的のために行います。
樹形を整える
草花は育ってくると茎がどんどん伸び伸びになって乱れてきます。
切り戻しをすることで、こんもりとした美しい草姿に仕立てることができます。
花を咲かせる
切り戻しが刺激になって、新しい芽が伸びていきます。茎が増えることで花芽も増えるんですね。植物によっては、二番花・三番花を楽しむこともできます。
株を老化させない
植物は花を咲かせた後、種をつけます。種をつけるということは、子孫を残すということでもあるので、すごくパワーがいるんです。だから花が咲き終わった後、放置してしまうと、株が疲れて弱ってしまうんですね。
最悪枯れてしまうことも。なので、花が咲き終わった後に切り戻しをして種をつけさせないことで、株を老化させないで済みます。
病害虫を予防する
伸び伸びになった茎をそのままにしておくと、風通しが悪くなったり、株元が蒸れたりして、病害虫の原因になりかねません。なので、植物の健康な状態を保つためにも、切り戻しが必要になります。
切り戻しをする時期
切り戻しをする時期の目安は、
・花の最盛期が終わってきた頃
・茎が伸び伸びになってきた頃
です。
あとは、梅雨前に蒸れを防止するために行うこともあります。
他にペチュニアやカリブラコアなどは、冬越しをするために切り戻しをしてコンパクトなサイズにしてから、軒下に移動させます。
このように切り戻しの時期はいろいろとあるのですが、ひとまず「花の最盛期が終わったら切り戻す」とだけ覚えておけば問題ありません。
切り戻しのやり方
切り戻しのやり方はどの植物も共通です。ポイントさえ押さえておけば、簡単です。
切る位置は、葉の上で切ると覚えてください。なぜ葉の上で切るのかというと、葉の上のここの位置にわき芽があるんですね。切り戻しをすると、このわき芽が伸びてきます。だから葉の上で切るんです。
よく園芸書に「充実したわき芽の上で切りましょう」って書かれていることが多いです。でも、ペチュニアみたいな葉が大きい植物はわき芽がわかりやすいんですが、フレンチラベンダーみたいな葉が小さい植物はわき芽が確認しづらいんですね。
なので、「葉の上で切る」って覚えておけばどんな植物にも対応できます。
1つ注意点です。ラベンダーのように株元が木質化してくる植物の場合、木質化して茶色くなっているところで切ると、わき芽が出づらいことがあります。元気な株だったら木質化したところで切っても芽が出てくるので大丈夫なのですが、芽が出てこないこともあるので、できるだけ葉を残して切ったほうが安心です。
基本的には、今のサイズの1/2〜1/3程度のサイズにします。全体がこんもり丸くなるようなイメージで切ると、再び芽が出て花が咲いたときの草姿が美しくなります。
切り戻しのやり方をまとめると、
- 葉の上で切る
- 1/2〜1/3程度の大きさにする
- こんもりした形にする
この3つを意識すると、切り戻しがうまくいきます。
切り戻しをしたあとは、追肥をしてください。
まとめ
切り戻しはガーデニングの中でもとても重要な作業です。
梅雨前にぜひやってみてくださいね。梅雨に入っている地域の方は、梅雨の晴れ間にやってみましょう。
こちらの動画で、切り戻しのやり方についてより詳しく解説しています。こちらもぜひご覧ください。