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前線南下で日本海側から雨域広がる…傘が必要なエリアは?太平洋側は記録的な暑さも:気象予報士解説

植松愛実気象予報士・防災士・野菜ソムリエ
2日9時の予想天気図(気象庁HPより)。前線が日本海側に、台風18号は台湾を北上

2日は日本海から前線が南下する影響で、日本海側の地域から次第に雨の範囲が広がっていきそうです。
はじめ晴れ間がある太平洋側では気温が上がり、10月としては記録的な暑さになるところも。

一方で台風18号は、昨日は一時、台風としては一番上のランクである「猛烈な」勢力まで発達していて、今後の見通しも含めて気象予報士が解説します。

西から&南から雨に

2日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。
2日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。

2日は朝の段階で北日本の日本海側や山陰、九州・奄美を中心に雨で、そこから時間が進むとともに雨の範囲が広がっていきそうです。
昼頃までには日本海側で広く雨となるほか、次第に四国や近畿でも雨が降り始め、夜は関東の一部も降るところがあるでしょう。

ただ東北南部~近畿の太平洋側は日中に日差しが届くところが多く、10月としては記録的な暑さになるところも。仙台では統計史上もっとも遅い真夏日を観測するかもしれません。

台風情報(気象庁HPより)
台風情報(気象庁HPより)

台湾付近を北上している台風18号はすでに発達のピークを越えてはいるものの、今後は複雑な動きをする可能性があり、予報円が大きくなっています。
目先、3日(木)~5日(土)にかけて沖縄付近を通過する見通しで、2日のうちに備えが必要です。

週末にかけて雲が多く来週は新たな台風も?

週間予報(気象庁HPを元に作成)。
週間予報(気象庁HPを元に作成)。

このさき週末にかけても広い範囲で雲がかかりやすく、雨が降りやすい地域が多くなるでしょう。
晴れ間のあるところでも、この時期としてはかなり蒸し暑くなりそうです。

そして来週は、新たな台風または熱帯低気圧が北上してくる可能性も…、まだ予報に幅がありますが、今年の台風シーズンはまだまだ終わりではなさそうです。

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気象予報士・防災士・野菜ソムリエ

気象予報士・防災士として講演・執筆を行う傍ら、野菜ソムリエ・食育インストラクター・薬膳マイスターとして出張料理人(一般家庭での作り置き代行)としても活動。NHK・民放各局で気象キャスターを歴任し、報道の現場や防災、気候変動・地球温暖化に関する最新情報にも詳しい。著書に『天気予報活用ハンドブック~四季から読み解く気象災害』(竹下愛実名義・共著)がある。

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