中国の大学、教室に「スマホ収納ポケット」設置:大学でも多い授業中のスマホ
中国の大学で授業中に教室の中でスマホの使用を禁止にして、教室内に「収納ポケット」を設置、授業前に学生も教員もポケットにスマホを収納して授業を行うという記事があった。AFPが報じていた。下記に引用しておく(太字は筆者)。
フランスでは2018年9月から学校内でのスマホが使用禁止に
現在でもフランスでは授業中の携帯電話やスマホの使用は法律で禁止されているが、2018年9月から学校での携帯電話やスマホの使用が禁止される。子供の携帯電話やスマホ依存を防止することが目的としたマクロン大統領の選挙公約だった。
学校にスマホを持参することはできるが、休み時間やランチタイムも含めて学校内での使用が一切禁止となる。そのため、まさに現在、教室内に専用の収納ポケットの設置などが検討されている。6歳から15歳の生徒が対象。大学生は対象外。
大学でも授業中のスマホはよく見る光景
中国の大学ではスマホを預けて授業を行うようだが、「大学生にまでなって授業中にスマホを専用のポケットに預けて授業を受けないと集中できないのか」と驚かれた人も多いかもしれない。
日本でも高校までは授業中のスマホ使用を禁止している学校は多いが、大学の授業中にスマホを見ている学生は結構いる。教室の中で1人でスマホを見ており、隣同士でおしゃべりはしないので、授業妨害にはならない。そのためか、教員もほとんど注意をしない。最近では授業中に、紙のノートでなくラップトップで講義メモを取っている学生も多いから、学生がデバイスを操作していることに教員も目くじらを立てることはない。
教壇に立って教室を見渡すと、下を見ながらスマホ操作をしている学生の姿はとても目立つ。LINEのようにスマホでメッセージを打ち込んでいると特によく目立つ。中には無音のまま動画を垂れ流している学生もいる。大学では学生は学内のWi-Fiに接続できるので、通信費を気にせずにスマホを利用できるので、机の上のスマホで無音の動画を見ている学生はよく見かける。この場合は明らかに授業には集中していないだろう。
スマホで検索、辞書代わりの利用も
授業の補助としてスマホを利用するシーンもよく見かける。教員が授業で話している内容や意味がわからずに、スマホで検索している学生もいる。留学生の中には授業中にスマホを電子辞書の代わりに使っている人もいる。
またディスカッションの時にも、その場でスマホで検索して、ニュースや内容などを確認してから話をする学生もいる。グラフや図表、写真資料など簡単にノートに写すことができないものをスマホのカメラで撮影することもよく見られる。
誰もスマホを見ないで真剣に話を聞いているクラスもある。特に学外のゲストスピーカーが登壇する時には、スマホを見ないでしっかり話を聞いている。