中国大使館がノルウェー・ノーベル委員会の声明に苦言 「劉暁波氏の妻と平和賞」という悩みの種
ノーベル平和賞受賞者、故・劉暁波氏の妻、劉霞氏が、中国を出国し、ドイツに到着した。
「平和賞を受け取りに、ぜひオスロへ」 と、軟禁が解かれた劉霞氏の状況を喜ぶ声明をすぐに発表した、ノルウェー・ノーベル委員会のベーリット・レイス・アンネシェン委員長。
中国大使館は、ノルウェーのアフテンポステン紙に対し、不満をあらわにした。
中国大使館の反応に対して、委員長は、「驚いている」と同紙にコメント。
中国側は、ノルウェー政府と、ノルウェー・ノーベル委員会が授与するノーベル平和賞には、つながりがあると捉えている。
劉暁波氏への授与により、両国の政治的対話は停止されていたが、最近になって、関係は復活したばかり。
仲直りの条件として、ノルウェー政府は、中国政府の内情には、余計な口出しをしないことを約束させられた。
劉霞氏が亡き夫の代わりに平和賞を受け取りにくることがあれば、中国側がただ静かにしていることはないだろう。
Photo&Text: Asaki Abumi