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知られざる「皇宮警察犬」徹底警備の舞台裏 一般の警察犬との違いとは?

石井万寿美まねき猫ホスピタル院長 獣医師
イメージ写真(写真:イメージマート)

テレビでよく見かける警察犬は、鋭い嗅覚から行方不明者を捜索しています。その他には、犯人の追跡、麻薬や爆発物の発見などの任務を行います。

その中で、「皇宮警察犬」という犬がいるのを知っていますか?

「全国豊かな海づくり大会」に出席するため、11月に大分県を訪問された天皇皇后両陛下に合わせ、皇宮警察の警察犬が警備に当たり、その任務の様子が初めて取材許可され、皇宮警察犬の訓練や活動が明らかになったとFNNプライムオンラインが報じています。

今回は、皇宮警察犬ってどんな犬かを見ていきましょう。

「皇宮警察犬」を初取材

【独自】両陛下を守る「皇宮警察犬」初取材…“徹底警備”への訓練の裏側に密着 訪問地での危険がないかを念入りに調査 「FNNプライムオンライン」より

11月に天皇皇后両陛下が大分県を訪問されました。

上の動画を見ると、大分県の警察犬ではなく皇宮警察の警察犬が先に現地入りして、警備に当たり、危険物がないかなどを丹念に探しているようです。そして、本番の天皇皇后陛下が現地入りする前は、シャンプーをして身だしなみを整えています。

皇宮警察本部の護衛部門のホームページによりますと、護衛部の人たちは、スキルはもちろんのこと、乗馬・スキー・登山・外国語などの幅広い素養が不可欠であり、日常の教養や研修、訓練によって高度な技術を培っているそうです。

このホームページを読みますと、皇宮警察犬も人と同じように気品を保つために、天皇皇后両陛下にお会いするときは、シャンプーをしているのかもしれませんね。

皇宮警察犬とは? 一般の警察犬との違い

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イメージ写真写真:イメージマート

皇宮警察犬は、皇居や御所などの警備を専門とする皇宮警察本部に所属する警察犬です。

一般的な都道府県警察に所属する警察犬と役割や訓練にはいくつか違いがあります。

以下で特徴と違いを説明します。

皇宮警察犬の特徴

役割

皇宮警察犬の主な任務は、天皇皇后両陛下や皇族方の安全を守るため、皇居や御所内の警戒・警備活動を行うことです。

不審物や危険物の発見、不審者の察知・制圧など、皇室関連施設の警備が中心です。

犬種

主にジャーマンシェパードやラブラドルレトリバーが採用されています。

気品と高い警備能力が求められるため、特別に訓練された犬だけが任務に就きます。

皇宮警察犬と一般的な警察犬の違い

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同じ警察犬ですが、違いを見ていきましょう。

活動範囲

皇宮警察犬は、皇居や御所、迎賓館など皇室関連施設限定での警備が任務です。

一般的な警察犬は、都道府県の管轄区域内で、犯罪捜査、行方不明者捜索、災害救助など広範な活動を行います。

任務内容

皇宮警察犬は、主に皇室関連施設の警備が任務です。具体的な活動内容は以下の通りです。

・皇室施設内の不審物の検出

・皇室行事の警護活動

・訓練を通じた施設警備の補強 

一般的な警察犬は、犯罪捜査や災害救助など幅広い任務を担います。具体的には、以下のような活動があります。

・犯人の追跡や確保

・行方不明者の捜索

・麻薬や爆発物の検出

・災害現場での被災者救助

皇宮警察犬と一般警察犬は、どちらも人々の安全を守る重要な存在ですが、任務の特性や活動の範囲で異なる役割を担っています。

まとめ

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イメージ写真写真:アフロ

AI技術が発達している現代でも、警察犬はその独自の能力で重要な役割を果たしています。

特に犬の嗅覚は、AIセンサーではまだ再現が難しく犯罪現場での匂い追跡や行方不明者の捜索などにおいて、人間や機械では補えない活躍を見せています。

また、警察犬は迅速な判断力と訓練された行動で、いるだけで犯罪抑止にも寄与しています。さらに、警察犬は人間との絆を深め、安心感を与える存在としても評価されています。それで、警察犬は天皇皇后両陛下の警備もするのでしょう。

まねき猫ホスピタル院長 獣医師

大阪市生まれ。まねき猫ホスピタル院長、獣医師・作家。酪農学園大学大学院獣医研究科修了。大阪府守口市で開業。専門は食事療法をしながらがんの治療。その一方、新聞、雑誌で作家として活動。「動物のお医者さんになりたい(コスモヒルズ)」シリーズ「ますみ先生のにゃるほどジャーナル 動物のお医者さんの365日(青土社)」など著書多数。シニア犬と暮らしていた。

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