肝臓が悪くなるとどうなる?-「沈黙の臓器」が知らせるサインとは?-
ご覧いただきありがとうございます。
おがちゃん先生です。
今回は「肝臓が悪くなるとどうなる?」というテーマで解説していきます。
今回の目次
- 肝臓はどんな臓器?
- 肝臓の代表的な働き
- 肝臓が悪くなるとどうなる?
- 肝臓と生活習慣
- 最後に
1.肝臓はどんな臓器?
肝臓は、お腹の中でも「右上」にある大きな臓器です。
成人で約1000〜1500gほどもあります。
大人の場合、体重の約50分の1(約2%)の重さだといわれています。
2.肝臓の代表的な働き
肝臓の代表的な働きは下の3つです。
①栄養素の代謝
②胆汁の生成
③解毒
働き①:栄養素の代謝
肝臓は、様々な種類のタンパク質やコレステロールを合成します。
また、糖を蓄えたり、蓄えた糖を分解して「血糖値」にも関わります。
働き②:胆汁の生成
肝臓でつくられる「胆汁」は、腸で脂肪を消化しやすくする役割があります。
ただし、直接分泌されるわけではなく、胆のうで濃縮して、蓄えられてから腸へ分泌されます。
働き③:解毒
体内で発生した「アンモニア」などの有害な物質は、肝臓にて解毒されます。
またアルコールの分解によって産生される「アセトアルデヒド」も肝臓で代謝されます。
肝臓は他にも様々な働きがあるため「体内の大化学工場」ともよばれます。
3.肝臓が悪くなると?
肝臓は強い再生力を持ちます。
そのため、肝臓に炎症(肝炎)が起きても再生します。
しかし、再生と炎症を繰り返していると、肝臓が繊維化して、硬くなっていってしまいます。
このようにゴツゴツと硬くなった状態を「肝硬変」ともいいます。
肝臓の働きが悪くなったとしても、初期は自覚症状がないことが多いです。
しかし、肝臓の機能が大きく低下すると、下のような症状が現れることがあります。
- 右上腹部痛(お腹の右上の痛み)
- 黄疸(目や皮膚が黄色っぽくなる)
- むくみ
- 肝性脳症(脳に有害な物質が蓄積する)
- 女性化乳房(男性の乳房が発達してくる)
- 手掌紅斑(手のひらの血管が拡張して赤くみえる)
- 食欲の低下など
4.肝臓と生活習慣
肝臓が悪くなる要因として、よく言われるのが「お酒の飲み過ぎ」ですね。
アルコールは肝臓で分解されるため、確かにお酒を飲み過ぎると、肝臓に負担がかかります。
しかし、お酒を飲まない方でも、肥満や脂質の摂り過ぎなども肝臓を悪くしてしまうことがあります。
また、肝臓に限らず、内臓器はストレス・睡眠不足・過労などに弱いので気をつけましょう。
5.最後に
肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれていて、初期は自覚症状が現れにくいです。
そのため、自覚症状はなくとも日常からの食生活・適度な運動・肥満の解消・ストレス解消に気を遣うことが大切ですね。
最後までご覧いただきありがとうございました!