新型コロナウイルスで4試合が延期になったグリズリーズと4日間の準備期間を得たブレイザーズ
米国西部時間20日の午前10時21分、メンフィス・グリズリーズの広報より、数時間後に行われるWeb会見の知らせを受けた。そして正午前にはポートランド・トレイルブレイザーズの広報より、その日の夜の記者席表がメールで届いた。
5連勝中のグリズリーズを相手に、スターティングの2名をケガで欠くブレイザーズが如何に戦うかーーーー身支度をしながら、思いを巡らせていた。
が、2つ目のメールからおよそ40分後に「今夜の試合は延期となりました」との連絡が入る。NBAは「新型コロナウイルスの影響で、最低人数である8名をグリズリーズが確保できないため」とアナウンスした。
翌日、22日以降に予定されていたグリズリーズの3試合も延期が発表された。グリズリーズは敵地であるポートランドと、ホームでのサクラメント・キングス戦をそれぞれ2試合ずつこなす筈であった。
1月20日には、ワシントン・ウィザーズvs.シャーロット・ホーネッツ戦も延期が決まり、既に今シーズンのNBAは20試合がスケジュール変更を余儀なくされている。無論、新型コロナウイルスの影響によってだ。
18日にフィニックス・サンズを相手に108-104の接戦を制したグリズリーズは、少なくとも9日間の休息を得る。このブレイクが吉と出るか。
現時点でのブレイザーズは、25日に予定通りニューヨーク・ニックスとの試合を行うとしている。
とはいえ、右手首を骨折したセンターのユスフ・ヌルキッチ、左足を捻挫したシューティングガードのCJ・マッカラムの傷は4日では癒えない。
この間に代わりに出場する選手の奮起と、コートでの連係確認、戦術面のミーティングなどは可能だ。直近のサンアントニオ・スパーズ戦で、104‐125の大敗を喫しただけに、96時間を有効に活用してほしい。
NBAは今季のリーグを続けているが、MLSはまだ見通しが立たない。同じポートランドをフランチャイズとするティンバースの選手たちは、依然として各自でコンディション調整をしながら待機中だ。
NBAもこのまま延期試合が重なると、中断を迫られる可能性が大いにある。
全世界がまだまだコロナとの戦いを強いられるなか、NBAの運営法は他のプロリーグや競技、そして東京五輪の判断材料となるかもしれない。