洗車に裏技なんていらない!元自動車整備士が簡単に車をピカピカにする方法を解説!
愛車を綺麗に磨きたいものの、洗車方法で悩んでいる方も多いのではないでしょうか。愛車をピカピカにするためには、必要な道具を揃えて手順を踏んで洗車する必要があります。
洗車に必要な道具
洗車に必要な道具をきちんと揃えるのは、ピカピカに洗車するための必須条件です。
ホームセンターやECサイトなどで簡単に入手できるため、以下で紹介する道具は必ず揃えましょう。
カーシャンプー
カーシャンプーには、中性洗剤とアルカリ洗剤の2種類があります。
それぞれ場面によって使い分けることで、愛車をピカピカに洗車できます。
- 中性洗剤:主に使う洗剤で、塗装面やコーティングに悪影響を及ぼさない
- アルカリ性洗剤:塗装面やコーティングを傷めてしまう可能性があるが、油汚れに強い
普段使いとしては中性洗剤で十分ですが、しつこい油汚れや虫の死骸などを落とす際にはアルカリ性洗剤が適しています。
洗車用スポンジ
ホームセンターなどで売られている「洗車用スポンジ」は、柔らかくて大きい特徴があります。
小さいスポンジや硬いスポンジを使うと、車体に傷をつける原因になるため、洗車の際には洗車用スポンジを使いましょう。
1つのスポンジで洗車すると、汚れや砂を取り込んだスポンジで車体をこすった結果、ボディを傷つけてしまう可能性があります。
洗車用スポンジは「ボディ用」と「下部・足回り用」の2つを用意し、状況に応じて使い分けましょう。
マイクロファイバークロス
洗車用のマイクロファイバークロスを使えば、拭いたときにボディを傷つけずに済みます。
マイクロファイバークロスは繊維がとても細く柔らかい特徴があるため、拭き上げの工程の必需品です。
一方で、台所用のふきんや安いタオルなどは繊維が硬く、拭き上げの際にボディを傷つけてしまいます。
車をピカピカに洗車する手順
道具を揃えたら、手順を意識して洗車を行いましょう。
洗車用スポンジで優しくこすること、水分を丁寧に拭き上げることも重要なポイントです。
タイヤとホイールから洗う
最初に洗う箇所はタイヤとホイールです。
いきなりボディ全体に水をかけると、水分が乾いた拍子にシミ汚れとなってしまうためです。
ボディのシミ汚れを避けるためにも、最初は必ずタイヤとホイールから洗いましょう。
ボディの砂利や泥汚れを落とす
タイヤとホイールが洗い終わったら、ボディの砂利や泥汚れを落としましょう。
砂利や細かい石などの硬い異物が付着した状態で洗車すると、ボディを引っ搔いてしまい傷をつける要因となります。
特に、タイヤ周辺は砂利や泥汚れが多い傾向にあるため、しっかりと水圧で洗い流しておきましょう。
ボディの上面・側面を洗う
ボディの砂利や泥汚れを落としたら、続いてボディの上面・側面を洗います。
- ルーフ
- 窓
- ボンネット
- トランク
- 側面
上記の部位を、洗車用スポンジを用いて丁寧に洗いましょう。
また、洗い流す際にホースがボディに当たると傷が付く恐れがあるため、ホースがボディに当たらないよう注意してください。
パネルをブロックごとに分け、塗りつぶすように洗うとピカピカの仕上がりになります。
洗い残しが少ない方法として洗車のプロも採用している方法なので、ぜひ実践してみてください。
なお、洗い残しがあるとシミができてしまうため、ミラーの可動部やドアノブなどに洗い残しが無いか確認することも大切です。
水分を拭き上げる
洗車用スポンジでボディの上面・側面を洗ったら、マイクロファイバークロスを用いて拭き上げます。
水分が乾くとシミ汚れになるため、素早く拭き上げることが大切です。
また、水分を拭き上げるときは、粗拭きと本拭きの2回に分けることをおすすめします。
1回目の粗拭きでは素早く全体を拭き上げ、2回目の本拭きで丁寧に拭き上げるイメージです。
粗拭きと本拭きの2回に分けることで、水分の残りが少なくシミ汚れが発生しづらくなるため、ぜひ実践してみてください。
なお、マイクロファイバークロスで拭き上げるときは、優しく滑らせるように拭くのがコツです。
力を入れると傷が付く原因になってしまうため、2枚以上のマイクロファイバークロスを用意し、丁寧に拭き上げていきましょう。
タイヤワックス
最後にタイヤワックスをして洗車は完了となります。
タイヤワックスは必須の工程ではありませんが、タイヤワックスを塗った方が見栄えが良くなり、よりピカピカになります。
水性のタイヤワックスにはタイヤの劣化を抑える効果もあるため、余裕があればワックスも塗ると良いでしょう。
塗りすぎると遠心力でボディに飛び散ってしまうので、タイヤワックスは「薄く塗ること」がコツです。
洗車するときの注意点
洗車の際に傷をつけず、シミ汚れを防ぐためにも注意するべき点があります。
洗車するときの注意点について、詳しく解説していきます。
洗車後の水分はしっかり拭き上げる
洗車後に水分があるとシミ汚れにつながるため、必ず丁寧に拭き上げましょう。
水道水に含まれるカルキや塩素、カルシウムなどがシミの原因となるため、隅々までチェックして拭き漏らしがないかチェックしてください。
炎天下での洗車は避ける
炎天下での洗車も避けることをおすすめします。
炎天下で洗車をすると、洗車中に水分が乾きシミになるリスクが高まるためです。
また、炎天下でなくても、晴れている日に洗車をするときも要注意です。
ホースで適度に塗装面に水をかけ、乾かさないようにすればピカピカに洗車できるでしょう。
撥水シャンプーやワックスの使用は控える
カーシャンプーの中には、撥水成分が含まれる撥水シャンプーがあります。
撥水シャンプーには油分が含まれており、油で水をはじかせることで艶が出やすくなります。
また、カーワックスも一時的にボディに艶が出るため、洗車の際に使用している人が多いです。
しかし、油分のせいで汚れが付着しやすくなり、時間が経つと油の膜が劣化して汚れが目立つようになります。
長期的に見るとメリットは無いため、撥水シャンプーとカーワックスの使用はおすすめしません。
ワックスはタイヤだけに留めておきましょう。
まとめ
車をピカピカに洗車するためには、必要な道具を用意して、正しい手順で洗車をすることが大切です。
- カーシャンプー
- 洗車用スポンジ
- マイクロファイバークロス
以上の道具はピカピカに洗車するために欠かせません。
また、カーシャンプーの洗い残しや水分の拭き残しがあるとシミ汚れになってしまうため、丁寧に拭き上げることが大切です。
愛車をピカピカにできれば気分よくドライブできるため、こちらの記事を紹介した洗車方法を実践してみてください。