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2023/09/27のJAZZ掲示板 #専門家のまとめ

富澤えいち音楽ライター/ジャズ評論家
タイトル画像:筆者作成

ジャズ関連の情報を拾ってコメントをつけて貼っておきます。

▼映画「白鍵と黒鍵の間に」ライヴ・イヴェント〜その1〜

日刊スポーツにアップされている映画「白鍵と黒鍵の間に」のイヴェントのレポート記事。

映画の演奏シーンは魚返明未さんのピアノの音に池松壮亮さんが動きを合わせる演技で対応する予定だったそうですが、そもそもあの発止とした演奏をする魚返明未さんの動きに合わせるというのはかなり難易度が高いと思われ、池松壮亮さんがソロの場面は自分で弾くことにしたのは正解かと思います。

もちろん、その決断をした池松壮亮さんが後悔の念にさいなまれたこともまた、「そうなるよなぁ〜」と。

▼映画「白鍵と黒鍵の間に」ライヴ・イヴェント〜その2〜

こちらも同じ映画「白鍵と黒鍵の間に」イヴェントのレポート記事ですが、日刊スポーツ記事に比べてイヴェント冒頭に原作者のピアニスト、南博さんが映画のエンディング曲〈Nonchalant〉を生演奏したことや、池松壮亮さんへのピアノ演奏のリクエストがあった件など、かなり細かく伝えているところがいいですね。池松壮亮さんの音を使うことは、撮影時には本人には黙っていたみたいですね。

▼映画「白鍵と黒鍵の間に」ライヴ・イヴェント〜その3〜

こちらはoriconの記事。

K助を演じたサックス奏者の松丸契さんをクローズアップしているのが他紙とは違いますね。

こうやって並べてみると、メディアによって視点が違うことが浮き上がってきます。

ジャズクラブを借り切ってのプロモーションの成功例と言えるのではないでしょうか。

ジャズのライヴでのMCについては思うところがあるので、こうしたトークショー&ライヴの別立てのショー構成の可能性はあるような気がします。

▼甲田まひるの「THE CHANGE」

16歳でジャズ・ピアニストとしてデビュー、現在はシンガーソングライターとしての活動を軸に展開している甲田まひるさんを追った記事。5回連載の5回目です。

彼女がデビューしたときは「ファッショニスタ」という紹介のされ方をしていたと記憶しているのですが、ユニークな才能が登場したと期待して見ていました。

甲田まひるという存在は、出来ることを磨き込んでいくというのではなく、どんどん膨張させていくタイプなのだと思います。だから、ピアノを、ジャズを、極めるのではなく、そこになにを足していけるのかを制限なく考えることができて、実行に移すことができるのです。

言うなれば、“ノンバイアス”かな。

それは、バイアスに縛られている人には理解できない行動であり人格であるわけで、それをおもしろいと思うかどうかが大きく分かれる才能でもあると思うのです。

▼朝ドラ「ブギウギ」ちなみNHK大津放送局でジャズ・ライヴ開催

秋開始のNHKの朝ドラ「ブギウギ」にちなんだジャズ・コンサートが放送局で行われたというニュース。

私はドラマ・ウォッチャーでありながら、なぜか朝ドラと大河には興味が湧かなかったりするのですが、ジャズとあらばその話題を拾わないわけにはいかないですね。。。

スポットの話題だったようで、ドラマにどのようにちなんでいるかの説明などが一切ないところは惜しいなあ。

▼新潟のピアBandaiで「星空Market Jazz full」開催

9月30日に新潟市のピアBandaiで開催される「星空Market Jazz full」を取り上げた記事。

かなり軽いタッチで、しかしながらイヴェントの内容を詳細に伝えるナイスな告知だと思います。

イヴェントの公式サイトはこちら→ジャズで溢れる夢のような夜 星空Market Jazz full 開催!

本日は以上。

音楽ライター/ジャズ評論家

東京生まれ。学生時代に専門誌「ジャズライフ」などでライター活動を開始、ミュージシャンのインタビューやライヴ取材に明け暮れる。専門誌以外にもファッション誌や一般情報誌のジャズ企画で構成や執筆を担当するなど、トレンドとしてのジャズの紹介や分析にも数多く関わる。2004年『ジャズを読む事典』(NHK出版生活人新書)、2012年『頑張らないジャズの聴き方』(ヤマハミュージックメディア)、を上梓。2012年からYahoo!ニュース個人のオーサーとして記事を提供中。2022年文庫版『ジャズの聴き方を見つける本』(ヤマハミュージックHD)。

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