Yahoo!ニュース

昭和レトロな豚骨ラーメン店が愛される理由《てんこ盛りにそびえ立つ名物チャンポンがみんなを笑顔にする》

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡県福岡市南区の野間。地元の人々に寄り添い愛され続けてきた古き良き昭和の名残を感じさせるレトロな豚骨ラーメン店〈大ちゃんラーメン〉。福岡市内にお住まいの方でもその存在を知らない人も多いかもしれないが、お店の周辺地域の方や地元のラーメンフリークには、今も絶大な人気を誇る“知る人ぞ知る”老舗の名店。

お昼時のピークタイムには、待ち客であふれるほどの人気ぶりで地元の人々にとっては昔も今も変わらない存在のずっと慣れ親しんできたソウルフード。豚骨ベースのこってりとしたスープの「豚骨ラーメン」はもちろん、名物の「チャンポン」や「皿うどん」、サイドメニューとしても圧倒的な人気の「焼めし」もあり、どれもが美味しさとともにボリュームも満点。それらを目当てに訪れる〈大ちゃんラーメン〉ファンが昔も今も変わらず多く存在する。

みんなを笑顔にするてんこ盛りのチャンポン

この日、訪れたのは、14時少し前。ピーク時の混雑を避けるため、敢えてその時間を設定。それでも店先にある専用駐車場は埋まっていたので裏手にある有料駐車場に車を停め、店舗の裏口から店内へ。

店舗の裏口(白壁の建物)
店舗の裏口(白壁の建物)

店内は平日ということもあり、お仕事中のお一人様やお二人様が多い中、ご家族連れもありL字型のカウンター席はほぼ満席状態。しかし回転は早く先客が立った席に次の後客が座るというのを繰り返す感じで自身もちょうど空いた給水機横の隅の席に腰を下ろした。

頭上にあるメニュー表の中から迷うことなく選択したのは名物の「チャンポン」。この日はそれを食べたくて朝食を抜いて来たのでかなりな腹ペコ状態。周りを何気なく眺めながら待つことしばし。穏やかな雰囲気の店内は寒い一日だったせいもあり(お隣の方が大盛ラーメンを注文する以外は)ほぼ全員がチャンポンを注文。すでに食べている方々もチャンポンという「チャンポン率」の高いめずらしい状況。

以前食べた時の「チャンポン」
以前食べた時の「チャンポン」

その「てんこ盛りのチャンポン」が配膳されるたびに、どよめきのような小さな歓声が各席から上がると同時に「みんなが笑顔になる」ほのぼのとした光景が広がっていた。そして自身の目の前にも同様の豪快な「チャンポン」が配膳された。

目の前に配膳された一杯は、チョモランマ風にそびえ立つ流石のボリューム感で、ちょっと気が遠くなりそうな量で思わず笑ってしまう(普通盛であり大盛ではない)。まずは山頂付近の野菜類をワシワシと平らげていきチャンポン麺のエリアに到達。その後は一心不乱に、その山脈と黙々と格闘。

今回食べた「チャンポン」も相変わらずのボリューム感
今回食べた「チャンポン」も相変わらずのボリューム感

スープとともに炒められた具材の甘みや香ばしさがスープに溶け込み、トロミのある濃厚な旨みのある一杯に仕上がっている。その濃厚なスープとともにじっくりと煮込まれたチャンポン麺や具材は、それらの旨みをしっかり吸っていて最高に美味しく、最後までまったく飽きがこない。

最初は途方に暮れていた山脈を黙々と平らげ、あっという間に完食。野菜補給も兼ねてたっぷりと食べられたので大満足。ごちそうさまでした。お腹を空かせて、ぜひ一度は食べてみてほしい逸品です。

お店の前に専用駐車場がギリギリ2台分はあるものの、いつも一杯な上に幅が狭いことと傾斜があるためかなり停めづらいと思われます。お店の裏手へグルッと回ったところに大きな有料駐車場がありますので訪問の際はできるだけそちらへ駐車するほうがストレスもなく、おすすめです。

最寄りの駅は、西鉄天神大牟田線の「高宮駅」と「大橋駅」。そこから徒歩で10分ほどの距離感なので車やタクシーで訪れるほうが便利。それに通し営業ということもあり時間を気にせず訪問できるのでとてもありがたいお店です。お近くに寄られた際はぜひ〈大ちゃんラーメン〉の味をご体感ください。

人気メニューの「皿うどん」もおすすめです
人気メニューの「皿うどん」もおすすめです

大ちゃんラーメン

住所  :福岡県福岡市南区野間2丁目6-95
[地図
営業時間:11時00分~21時00分
定休日 :月曜日
駐車場 :専用駐車場あり(店頭に2台分)・近隣有料駐車場あり

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

RAMEN ANTENNAの最近の記事